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JリーグPRESSBACK NUMBER
「う、うまい…」絶品ハラミメシに半端ないカツカレー、至高のハム焼き…超充実“カシマのスタジアムグルメ”を本気で食べ歩いてみた
posted2022/09/30 11:03
text by
原壮史Masashi Hara
photograph by
Masashi Hara
私と編集部のA氏が揃ってカシマサッカースタジアムを訪れたのは、9月3日の浦和レッズ戦だった。鹿島と浦和の試合は、2013年にJリーグの20周年記念試合に選ばれたり、2016年にはチャンピオンシップで争ったりと、J屈指の好カードのひとつだ。
「なにもそんなビッグマッチにスタグル取材をぶつけなくても……」という気持ちと、「いや、そんな時だからいいのでは?」という気持ちを抱きつつ、メディアの受付が始まるキックオフ2時間前に余裕を持って間に合うように現地に到着すると、スタジアムはすでに大いに賑わっていた。
攻守が分かれていないサッカーは、試合が始まればハーフタイムしか席を外すタイミングがない。スタグルを楽しむためには、キックオフよりも早くスタジアムに到着していなければならないが、カシマスタジアムはその点でもスタグルが充実する要素があった。
鹿島サッカースタジアム駅というJ屈指の近さの鉄道最寄駅があるが、スタジアムを訪れる観客の移動手段の中心は車だ。東京や千葉在住のサポーターも多く、試合が近づくにつれ、鹿嶋市内はおろか、高速道路の潮来インターを出る手前から既に渋滞が発生する。
渋滞を避けて早めにスタジアムに向かうサポーターは多く、アントラーズは開場をキックオフの3時間前に設定している。早くスタジアムに着くサポーターにとって、スタグルはこれ以上ない「試合前のお楽しみ」だ。しかも、時間帯が早ければ売店の行列も短い。
サポーターと同じ条件で食べてこそのスタグル
この日の予定はこうだ。
メディアの入場開始からキックオフまでの2時間で「スタグルを買い、撮影し、食べる」を可能な限り繰り返す。取材だからといって、あらかじめ用意しておいてもらうようなことは一切しない。サポーターと共に列に並び、サポーターのいる場所で食べなければ、本当のスタグルではないからだ。
我々は謎の使命感に包まれていた。もちろん、どうやって回れば効率がよさそうか、そしてなにより、どういう順番で食べたいか、ということはばっちりシミュレート済。A氏は「昨日の夕方から何も食べてないんで、マジでいくらでも食べられます」と腹をさすっている。カメラマンの私は撮影で同スタジアムを訪れることも多いため、カシマスタジアムは初めてだというA氏に存分に食べてもらおうと考えていた。