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サッカー日本代表PRESSBACK NUMBER
中村憲剛に聞く「なぜE-1の日本代表にはマリノスと広島の選手が多い?」キーワードは“インテンシティ”と“構築されたコンビネーション”
text by
中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka
photograph byKoji Watanabe/Getty Images
posted2022/07/17 17:02
横浜F・マリノスから7人、サンフレッチェ広島から6人の選手を招集した森保一監督。元日本代表の中村憲剛氏にその狙いを解説してもらった
過去の日本代表でも、監督のコンセプトや考え方に沿って選手は選ばれてきています。選考の是非は結果によってのみ判断されるものなので、今回選ばれた26人に期待したいと思います。
次代を担う「U-21勢」の活躍にも期待
E-1選手権の日本代表は、「誰がカタールW杯でメンバー入りするのか」という視点で見つめられていきます。
新たな戦力の台頭は、いつだってチームを活性化します。とりわけ若い選手の代表入りは、同世代や次世代の刺激になります。今回で言うと、先日ウズベキスタンで開催されたU-23アジアカップで3位になったU-21日本代表から、GK鈴木彩艶、MF藤田譲瑠チマ、FW細谷真大の3人が選ばれています。
私ごとになりますが、先日7月11日から14日に行なわれたU-16日本代表候補のトレーニングキャンプに、ロールモデルコーチとして帯同させてもらいました。チームの監督は森山佳郎さんで、今回代表入りした鈴木と藤田は、森山監督のもとで19年のU-17ワールドカップに出場しています。
E-1選手権のメンバー発表後の夜にミーティングがあったのですが、その時に森山監督からU-16日本代表候補の選手たちにむけて、「いま君たちがいるこの場所が、A代表につながっているんだよ」というお話がありました。選手たちからすれば、今回の代表発表のタイミングでU-16の活動があったので、「A代表への道」がいつも以上にリアルに見えたと思います。育成年代の選手たちが目を輝かせるような、良い刺激が入ったと思います。ロールモデルコーチの立場からも、鈴木と藤田の活躍には期待したいところです。
<後編へ続く>