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“32歳で初代表”水沼宏太らにとって「千載一遇のチャンス」中村憲剛が語るE-1メンバーへの期待「逆転でW杯に行ってやる、という情熱を」

posted2022/07/17 17:03

 
“32歳で初代表”水沼宏太らにとって「千載一遇のチャンス」中村憲剛が語るE-1メンバーへの期待「逆転でW杯に行ってやる、という情熱を」<Number Web> photograph by Etsuo Hara/Getty Images

32歳で初めて代表入りを果たした水沼宏太や、約10年ぶりの代表復帰となった宮市亮にとって、E-1選手権は「千載一遇のチャンス」だと中村憲剛氏は語る

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中村憲剛+戸塚啓

中村憲剛+戸塚啓Kengo Nakamura + Kei Totsuka

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 前編に引き続き、森保一監督が発表したE-1選手権のメンバー26人について、元日本代表の中村憲剛氏に解説してもらう。

「ここで相当強烈な爪痕を残さないと、カタールW杯には届かない」。準備期間がきわめて短い状況で、難解なミッションに挑む選手たちに求められる「覚悟」について話を聞いた。(全2回の2回目/前編へ)

◆◆◆

 現在の日本は4-3-3を基本システムとしていますが、今回のメンバーなら4-3-3はもちろん4-4-2や4-2-3-1、3-4-2-1も組めるでしょう。

 基本システムである4-3-3で待望されるのは「中盤でインテンシティが強く、ハードワークできる選手」でしょうか。端的に言うと遠藤航、守田英正、田中碧に続く選手です。

 6月シリーズでは守田が怪我で離脱をしたので、鎌田大地、原口元気、柴崎岳、久保建英らがインサイドハーフで起用されました。しかし、彼らは「遠藤、守田、田中」とは持ち味もタイプも異なります。結果的に、3人の誰かに代わってピッチに立ち、同じような機能性を保てる「4人目」は、見つけることができていません。

 もちろん、前述した4人はプレースタイルが違いますし、彼らはそれぞれの特徴や武器を発揮することで別の可能性を見せてくれました。

 旗手玲央は「4人目」の候補になる可能性を秘めていますが、今回のメンバーでは岩田智輝と藤田譲瑠チマが興味深いタレントです。所属する横浜F・マリノスでハイインテンシティを発揮しながら、ビルドアップの起点になり、攻撃の方向性を決める役割も担っています。好調さをアピールしての代表入りでもあり、どんなプレーを見せてくれるのか楽しみです。

東京五輪と同じ3人の若きGKに注目

 個人的に関心を寄せているのはGKです。権田修一が招集されなかったので、大迫敬介、谷晃生、鈴木彩艶がリストアップされました。昨夏の東京五輪と同じ3人です。

 東京五輪で全6試合に出場した谷は、そこから最終予選に帯同していきました。大迫は6月シリーズで招集されました。鈴木はU-21日本代表の一員として、過日のU-23アジアカップで正GKを務めました。東京五輪を経て成長を続ける3人の、カタールW杯のGK枠をめぐる争いはとても楽しみです。

【次ページ】 攻撃陣は「千載一遇のチャンス」を活かせるか

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