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日本代表名将アンケート3~5位は「トルシエ、ザック、オフト」の外国人監督だったけど…順位は誰が一番上?〈総投票数500超〉 

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posted2022/03/29 11:03

日本代表名将アンケート3~5位は「トルシエ、ザック、オフト」の外国人監督だったけど…順位は誰が一番上?〈総投票数500超〉<Number Web> photograph by Sports Graphic Number

ザック、トルシエ、オフト。数多くの外国人監督がそれぞれの日本代表を彩った

「日本サッカーが世界と戦える基礎をたたきこんだ監督。アイコンタクト等、当たり前な基本を徹底した。また、代表選手選考も従来の有名選手優先でなく、森保さんはじめフラットに戦える選手を選考し、有名なラモス騒動も妥協なく対処するなど、剛腕も光る。戦術云々は時代進化との関連で他監督と比較できないが、フォーメーションの基本となる中心線と左右にどの選手を配置するか等、とにかく基本的な部分をきちんと考えて対処できていた点も秀逸。クラマーさん以来の『革命』をもたらしたように思う」(50代男性)

 Jリーグ開幕フィーバーとともに熱を帯びたアメリカW杯アジア最終予選では、いわゆる「ドーハの悲劇」によって夢の舞台へとあと一歩届きませんでした。しかし「アイコンタクト」や「トライアングル」など、一瞬でイメージできるサッカー用語を定着させるなどの功績も残しました。

5位:アルベルト・ザッケローニ/38票

 第2期の岡田武史監督体制を終え、2014年ブラジルW杯に向けて誰が指揮を執るのか――。この当時、代表監督候補として世界的指揮官の名前が数多く報じられました。その名前を懐疑的に見るファンも少なくはありませんでしたが……「ザッケローニ」の名に驚いたファンは数多かったのではないでしょうか。

 ザックの愛称で知られるイタリア人指揮官は、3-4-3の攻撃的布陣で名をはせると、セリエAの名門ミラン、ユベントス、インテルのすべてで監督を経験した指揮官となりました。当時はイタリアで“フリー”の状態だったザック。ヨーロッパを離れ、アジアの舞台で自らのキャリアを築くという決断を下しました。

 ザックジャパンが志向したのは主導権を握って攻撃で圧倒するスタイル。新体制初戦はメッシら擁するアルゼンチンという強敵でしたが、岡崎慎司のゴールで1-0勝利と、最高の船出に。年が明けて2011年のアジア杯では本田圭佑、香川真司、岡崎慎司らを中心としたアタッカー陣が攻撃力を見せつけると、不可解な判定にも細貝萌や伊野波雅彦、李忠成といった日替わりヒーローが登場し、アジア王者へと駆け上がりました。

 その後もザックジャパンは順調なチーム作りを見せ、長谷部誠と遠藤保仁のダブルボランチ、そして内田篤人や長友佑都、吉田麻也に川島永嗣らの主力メンバーは「2010年代の日本代表の顔」として大きく認知されました。

「ヨーロッパと日本のサッカーをうまく融合させていたから」(20代男性)

「めちゃくちゃ日本が盛り上がってた頃だから」(10代女性)

「W杯では結果は残せなかったものの、日本サッカーを大きく進歩させた。
後にW杯準優勝となるアルゼンチンを破り、フランス、イタリア、オランダとサッカー列強国相手に怯む事なく 正面から挑む事ができた。その事自体が次世代選手のメンタリティに大きな影響を与えた。『日本人でも勝てる』、言わば勝者のメンタリティだった。そして我々サポーターのサッカーへの価値観もずいぶんと押し上げられた。気迫や結果だけでなく、戦術的内容を理解する重要性を気づかせた」(20代男性)

「プレイヤーの人間性までしっかり見極めて見ていたイメージ。サッカーの技術力も大切だが、プレイヤーひとりひとりの本質と真摯に向き合っていたのはザックだけだと思う。厳しさの中に温かみのある素晴らしい監督だった」(30代男性)

【次ページ】 W杯で結果を残した人が多い印象

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