酒の肴に野球の記録BACK NUMBER
PL学園vs大阪桐蔭、プロ入り後の成績ベストナインは? KKコンビvs中田翔や森友哉ら最強レベル! ただ控えの層を比べると…
text by
広尾晃Kou Hiroo
photograph bySports Graphic Number/Kou Hiroo
posted2022/03/24 11:05
PL学園出身の清原和博と、大阪桐蔭出身の中田翔。大阪の二大名門校は数々の強打者を輩出した
PL学園と入れ替わるように台頭した大阪桐蔭
☆PL学園vs大阪桐蔭の歴史☆
PL学園が徐々に斜陽化する中で台頭してきたのが大阪桐蔭だ。夏の大阪府大会での両校の対戦成績を見てみよう。
1994年4回戦 PL学園〇4-1●大阪桐蔭
1996年準決勝 PL学園〇7-6●大阪桐蔭
1997年準々決 PL学園●9-10〇大阪桐蔭
2003年5回戦 PL学園〇8-6●大阪桐蔭
2004年決勝 PL学園△4-4△大阪桐蔭
引分再試合 PL学園〇13-7●大阪桐蔭
2009年準々決 PL学園〇10-5●大阪桐蔭
2014年決勝 PL学園●1-9〇大阪桐蔭
PL学園5勝、大阪桐蔭2勝、1引き分け
1994年、初めて対戦した時点で大阪桐蔭は相当の強豪になっていた。しかし1997年に乱打戦を制してPL学園に勝っただけで、好ゲームを演じるもののなかなか勝てなかった。2004年には決勝で当たり引き分け再試合の熱戦の末、PLが勝利。PLの1年エース前田健太と大阪桐蔭の2年主軸・平田良介の対戦が話題になった。
このように大阪桐蔭にとってPL学園は大きな壁になっていたが、2014年決勝で大勝。2年後にPL学園は野球部を休部するが、まさに覇者交代の一幕となった。
☆大阪桐蔭高校☆
甲子園通算成績
春 出場12回 26勝8敗 優勝3回
夏 出場11回 38勝6敗 優勝5回
1983年、大阪府東部の大東市に大阪産大高校大東校舎が創設され、1988年に大阪桐蔭高校となる。
この年から夏の甲子園予選に出場。すぐに強豪の一角を占め、1991年春に甲子園に初出場、夏には全国大会初優勝と、PL学園と同様にあれよあれよという間に強くなる。2012年には藤浪晋太郎、森友哉のバッテリーで春夏連覇を達成。さらに2018年には根尾昂、藤原恭大らを擁して二度目の春夏連覇を果たす。その後も全国屈指の強豪校として多くの有望選手を集めている。
打線は西岡、平田、中田、中村、浅村、森……
まずはスタメン選手から。
1遊/西岡剛 2002(1191安61本383点196盗 率.288)
2右/平田良介 2005(1031安104本474点41盗 率.270)※
3指/中田翔 2007(1365安264本957点14盗 率.248)※
4三/中村剛也 2001(1644安442本1271点26盗 率.256)※
5二/浅村栄斗 2008(1568安230本908点71盗 率.283)※
6捕/森友哉 2013(817安94本411点23盗 率.294)※
7中/藤原恭大 2018(74安8本34点11盗 率.223)※
8一/山足達也 2011(50安3本21点5盗 率.200)※
9左/根尾昂 2018(32安1本16点0盗 率.165)※
リードオフマンはロッテ、阪神で活躍した西岡剛。2010年には206安打を記録。今季からホリエモン率いる独立リーグ、北九州フェニックスのプレイングマネージャーに就任した。平田良介は甲子園で活躍し、中日でも主力打者に。中田翔は日本ハム時代に打点王3回、昨年から巨人。中村剛也は現役最多の442本塁打で本塁打王6回に輝いた。また浅村栄斗は打点王2回、強打の捕手である森友哉も首位打者、MVP各1回を獲得した。
ここまではPL学園と甲乙つけがたい強力打線だが、7番以降はぐっと落ちる。山足はオリックスのユーティリティで、2018年春夏連覇時の中心選手である藤原恭大、根尾昂もまだ出世前だ。