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PL学園vs大阪桐蔭、プロ入り後の成績ベストナインは? KKコンビvs中田翔や森友哉ら最強レベル! ただ控えの層を比べると… 

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広尾晃

広尾晃Kou Hiroo

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posted2022/03/24 11:05

PL学園vs大阪桐蔭、プロ入り後の成績ベストナインは? KKコンビvs中田翔や森友哉ら最強レベル! ただ控えの層を比べると…<Number Web> photograph by Sports Graphic Number/Kou Hiroo

PL学園出身の清原和博と、大阪桐蔭出身の中田翔。大阪の二大名門校は数々の強打者を輩出した

 日米で活躍した俊足強打の松井稼頭央から、つなぐ打撃と好守の宮本慎也、最多二塁打記録を持つ立浪和義、そして525本塁打の清原和博、打点王3回、首位打者2回の加藤英司と続く打線は重厚そのもの。さらには福留孝介以降の下位打線も強力。8番に首位打者、2000本安打の新井宏昌がいる贅沢さだ。

今岡・吉村・小早川・今江・サブロー・坪井ら“控え”も強すぎ

 控え選手を見ていこう。

内/今江敏晃2001(1682安108本726点32盗 率.283)
外/中塚政幸1963(1440安61本387点164盗 率.278)
内/小早川毅彦1979(1093安171本626点34盗 率.273)
外/サブロー1994(1363安127本655点78盗 率.265)
内/今岡誠1992(1284安122本594点17盗 率.279)
外/坪井智哉1991(976安32本265点50盗 率.292)
外/吉村禎章1981(964安149本535点40盗 率.296)
外/得津高宏1965(927安41本368点24盗 率.288)
捕/福嶋久晃1965(702安107本370点4盗 率.239)
外/金森栄治1974(583安27本239点11盗 率.270)
外/若井基安1981(463安9本140点23盗 率.279)

 控えにするのが惜しいような選手が並ぶ。

 今江敏晃、サブローはともにロッテの中軸打者として活躍した。中塚政幸は巨人V9時代の大洋のリードオフマンで盗塁王1回、左のシャープな打者だった。今岡誠は2005年に歴代3位の147打点でタイトルを取っている。吉村禎章は外野での大怪我さえなければスタメンに名を連ねていたことだろう。

200勝投手こそいないが桑田、マエケンら豪華ローテ

 投手陣も見ていこう。

先/桑田真澄1985(173勝141敗14S率3.55)
先/尾花高夫1975(112勝135敗29S率3.82)
先/野村弘樹1987(101勝88敗0S率4.01)
先/前田健太2006(97勝67敗0S0H率2.39)※
先/戸田善紀1963(67勝57敗10S率3.71)
救/金石昭人1978(72勝61敗80S率3.38)
救/入来祐作1990(35勝35敗3S0H 率3.77)
救/橋本清1987(9勝12敗8S率3.17)

 PL学園はプロでの投手分業が始まった昭和後期に台頭したので、200勝投手はいない。

 甲子園での大活躍から巨人の「18」を背負った桑田真澄が先発一番手。尾花高夫、野村弘樹はそれぞれヤクルト、横浜でエースを張った。そして広島のエースに君臨した前田健太の通算防御率2.39は素晴らしい。MLBに挑戦し、2022年はトミー・ジョン手術明けのシーズンとなる。

 戸田は1976年、阪急時代に南海相手にノーヒットノーラン。余談だが筆者は目の前で見ていた。金石は金田正一の甥である。金田同様、長身の先発投手だったがキャリア後半はストッパーとして活躍した。

【次ページ】 PL学園と入れ替わるように台頭した大阪桐蔭

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PL学園高校
大阪桐蔭高校
松井稼頭央
宮本慎也
立浪和義
清原和博
加藤英司
福留孝介
片岡篤史
新井宏昌
木戸克彦
今江敏晃
小早川毅彦
サブロー
今岡誠
坪井智哉
吉村禎章
金森栄治
桑田真澄
尾花高夫
野村弘樹
前田健太
金石昭人
入来祐作
橋本清
西岡剛
平田良介
中田翔
中村剛也
浅村栄斗
森友哉
藤原恭大
山足達也
根尾昂
岡田雅利
大西崇之
江村直也
香月一也
今中慎二
岩田稔
藤浪晋太郎
澤田圭佑
川井貴志

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