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ラグビー早明戦「対抗戦で負け→大学選手権でリベンジ」は過去に何度? 実力拮抗の“新時代” 明暗を分けた原点回帰とシンプルなミス 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph bySankei Shimbun

posted2021/12/28 11:08

ラグビー早明戦「対抗戦で負け→大学選手権でリベンジ」は過去に何度? 実力拮抗の“新時代” 明暗を分けた原点回帰とシンプルなミス<Number Web> photograph by Sankei Shimbun

PR大賀宗志(3年)のトライで逆転に成功した明治。徹底したFW戦に持ち込み、対抗戦のリベンジを果たした

 数々の名勝負が思い出されるが、歴史を振り返ってみると、1970年代は早稲田の黄金時代であり、対抗戦、大学選手権で連勝しているケースが多い。

 1980年代に入ると明治が完全復活して勝敗が拮抗し始め、1990年代に入ると明治の黄金時代到来。

 1991年から2000年までの早明戦は明治が8勝2敗とリードしており、人材難に悩む早稲田は、対抗戦で感動的な勝利を収めたとしても、選手権を勝ち切る力がなかった。

 ところが、2001年から早稲田に清宮克幸監督がやってくると再び全盛期を迎え、五郎丸歩、畠山健介らの日本代表を輩出。2001年からの10年間の早明戦は9勝1敗と早稲田の圧勝、一方で明治は低迷する。

 2011年からの10年間、早明戦は5勝5敗の五分となったが、大学選手権は帝京が9連覇を達成した時代であり、早稲田と明治は存在感を示せずにいた。

 実は、名実ともに早稲田と明治が学生王者を狙えるようになったのは、この5年ほどのこと。2017年度からは大学選手権決勝に早稲田か明治のどちらかが必ず残っており、「早明新時代」を迎えていると言ってよい。

 実力は拮抗し、この4年間は3度大学選手権で対戦し、いずれも勝敗が入れ替わっている。

 つまり、「連勝」するのが難しいのは、ここ数年の出来事なのだ。

 彼我の差が開いていれば、強者の側が連勝するのがスポーツの常識である。

 ではなぜ、ここ数年は早稲田と明治の勝敗が入れ替わるのだろうか?

【次ページ】 原点に返った明治

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