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「アツトは外国でも監督を」「タクミはJの頃から…」マンU指揮官・ラングニックが語る内田篤人と南野拓実の評価 

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アレクシス・メヌーゲ

アレクシス・メヌーゲAlexis Menuge

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posted2021/12/23 11:03

「アツトは外国でも監督を」「タクミはJの頃から…」マンU指揮官・ラングニックが語る内田篤人と南野拓実の評価<Number Web> photograph by Getty Images

シャルケ時代のラングニック監督と内田篤人

「アツトも同じように常に学ぼうとし、規律があり、何事にも真面目な選手だった。すごく気配りができる選手で、かつ賢い選手だった。練習の数分前に説明したようなことでも、何の問題もなくそれをトレーニングの中で実行してくれた。人の話を聞く力に優れ、常に指示を正しく理解していたよ」

――今、内田はU-22日本代表のロールモデルコーチをしています。指導者の先輩としてアドバイスするとしたら?

「指導者として成功することを祈っていると伝えたい。アツトが指導者として成功するための資質を持っていると、私は確信しているよ。ドイツ時代にも多くのことを学んだはずだ。彼の血の中にサッカーが流れており、ブレずに進んで行けるだろう。

 アツトの特徴は、細心の準備をし、偶然に頼らないことだ。まずはコーチとして忍耐強く学び、監督になるための十分な準備をして欲しい。

 そして将来は外国でも監督をできるはずだ」

プレミアとブンデスの違いをどう見ている?

――プレミアリーグとブンデスリーガの違いをどう見ていますか?

「数年前までブンデスリーガは、プレミアリーグより監督の人材で優れ、拮抗できていたと思う。しかし2015年にクロップがリバプールの監督になり、今年トーマス・トゥヘルがチェルシーの監督になり、ドイツからイングランドへの監督の流出が続いている。ブンデスリーガのアドバンテージが減り、多くの面で拮抗できなくなりつつある。イングランドでは移籍金が3000万ユーロかかっても、『移籍金ゼロ』のような感じで語られているからね。

 クロップの功績は、選手の成長を見ればわかるだろう。たとえばジョーダン・ヘンダーソンやジェイムズ・ミルナーは大きく飛躍した。トゥヘルは波が大きかったチームを勝負強いチームにし、CL優勝をもたらした。

 一方、ブンデスリーガは優れた監督を失い、試合のスピードが落ちたように思う。私はドイツサッカーの質の低下に警鐘を鳴らしたい。

 一時期、ドイツのクラブと代表は、私が言うところの『無秩序なサッカー』をおざなりにし、あまりにもポゼッションサッカーに傾倒しすぎた(訳者注:ラングニックは『コントロールされたカオス』という用語が象徴するように、ミスを許容してあえて混沌状態を作り、それを制するサッカーを志向している)。

 ようやくドイツでもそれが修正され、別の道が選ばれ始めたことについては評価したい。それでも近い将来、ドイツサッカーは間違いなく危機に直面するだろう」

オフサイドルール変更について、どう思う?

――来夏、オフサイドのルールが変更されます。これまではオフサイドラインより攻撃者の体の一部が少しでも出ていたらオフサイドでしたが、改正後は体の一部がオフサイドラインに残っていたらオフサイドになりません。戦術のエキスパートとして、どう見ていますか?

【次ページ】 これをいち早く実践したのがベンゲルだ

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