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「実際、完成された選手になった」自信を隠そうとしない欧州屈指の司令塔・デブライネが明かす想像力の源泉 

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posted2021/12/07 17:02

「実際、完成された選手になった」自信を隠そうとしない欧州屈指の司令塔・デブライネが明かす想像力の源泉<Number Web> photograph by L’Équipe

マンチェスター・シティにとって通算5度目となるプレミア制覇に貢献し、トロフィを掲げるデブライネ

「僕にとってはグアルディオラのスタイルでプレーする方がやりやすい。彼のやり方に普段から慣れ親しんでいるからだ。ただ、本音を言うと驚くかもしれないけど、両者の違いはフィジカルのレベルにある」

――どういうことでしょうか?

「ペップのスタイルはショートパスが主体でブロックが常に少しずつ動いている。ベルギーが主体とするのは20~30mのスプリントだ。試合の後はこちらの方が疲れる。それはよく走るからではなくて、普段からあのやり方に慣れていないからだ。それはそうだろう。シティでは年間70試合プレーするけど代表は10試合だけだ。時間がなくてできないこともたくさんある」

――クリエイティビティとシンプルさ、効率のバランスをどこに取りますか?

「うまくバランスがとれないこともときどきある。でもあまり心配はしていない。パスの成功率といった数字に強くこだわる人もいるが僕はそうではない。もちろんひと試合で70回もボールを奪われたら問題だが、そのときは自分がとても酷い試合をしたことに気づくことができるわけだ。リスクは常に僕のプレーの一部だ」

――あなたがより注意を払うゾーンはどこでしょうか?

「自陣ゴールから40~50mのところでは、注意を払うようにしている。そこより高い位置では、ボールを運ぶだけだ。人はしばしば数字にばかり気を取られるが、もっとプレーそのものに目を向けた方がいい。そのほうが楽しめるだろう(笑)」

サッカーにミスは不可欠だ

――どうすればどんな状況でも自信を保ち続けられるのでしょうか?

「サッカーにはミスがつきものだ。そしてたとえ完璧な試合を実現しても、必ず誰かがあの場面でボールを失ったと批判する。個人的にはすべて無視している。というのも相手ディフェンスの弱点を探るためにも、ミスを犯すのは不可欠であるからだ」

――もう少し説明してください。

「同じパスを2回試みてどちらも相手ディフェンスを崩せなかったら、それは僕が考え方を変えなければならないことを示している。あるいは逆に同じことをさらにおこなう。何故ならディフェンダーは、僕が3度目も同じパスを出すとは考えないからだ。どちらだと思う?

 90分間かけて相手との違いを作り出す。それには冷静さが求められる。僕は試合のどんな瞬間にも違いを作り出せる自信はある。でも悪いパスを出すほうがいいパスよりもずっと多いこともわかるだろう」

【次ページ】 シティでは全員が走る。僕に選択肢はない

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