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「実際、完成された選手になった」自信を隠そうとしない欧州屈指の司令塔・デブライネが明かす想像力の源泉 

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posted2021/12/07 17:02

「実際、完成された選手になった」自信を隠そうとしない欧州屈指の司令塔・デブライネが明かす想像力の源泉<Number Web> photograph by L’Équipe

マンチェスター・シティにとって通算5度目となるプレミア制覇に貢献し、トロフィを掲げるデブライネ

――それは生来のものですか、それとも練習で後天的に得たものでしょうか?

「思うにパスに関しては、練習で進歩できる。インサイドキックやアウトサイドキック、トーキック、プレースキック……。だが基礎がなく、またトレーニングもしなかったら、ちょっと難しいことになる。ただ、資質に由来する部分があるのは否定できない。僕が幸運だったのは、ある種の才能――プレーとスペースへのビジョンがあったことだ」

――つまり資質がすべての中心にあると。

「僕の場合でいえばそうかも知れない。デンマーク戦での交代出場(2021年6月17日。EURO2020グループリーグ第2戦。デリス・メルテンスに代わって後半から出場したデブライネは、2対1でベルギーが逆転勝利を収めるのに大きく貢献した)を思い起こせばいい。YouTubeには僕がどんな風にして情報を得て、ああいうことをしているかが事細かに示されている(首を振って四方を見回す動作をする)。でも僕自身はまったく何も意識していない。すべては自然な動作だ」

最も重要なのはチームがプレーを理解すること

――私たちにとっては、あの日あなたが実現したアシストは特別なものでしたが……。

「それはたぶん僕がそう生まれついたのだろう。よくわからないよ。子供のころのビデオを見れば、僕がどうやって身につけたか判るかも知れない。他の人にとっては、そう簡単なことではないのだろう。ただそれは、彼らのプレー理解力が進化していかないことを意味しない。試合を重ねれば重ねるほど、プレーとはどういうものか判るようになる」

――シティでは全員が理解していますか?

「そう思うよ。最も重要なのは、チームがどうプレーするかを理解することだ。それぞれの状況で何をどうするかを。ボールを受ける前から、味方がどの位置に動くかを予測して、どんなプレーをすればいいかを思い浮かべる。しばしば僕は、頭をあげて周囲を確認することなしに、ウィングの選手がどう動いているかわかっている。ときにそのまま彼にパスを送る。相手も僕からボールが来ることがわかっている。言いたいことはわかるかな」

――それではグアルディオラとベルギー代表監督のロベルト・マルチネスでは何が違いますか。予めチームメイトがどこにいるかわかっているポゼッションのスタイルと、素早い攻守の切り替えに依拠したスタイルとでは……。

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