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《野球部あるある》ダンビラムーチョのYouTube撮影術&ギャラ事情「ネタは即興でボツはなし!」「お陰でバイトをやめました」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byIchisei Hiramatsu
posted2021/12/01 11:00
YouTubeで公開中の「野球部あるある」動画が人気を集めるお笑いコンビ・ダンビラムーチョ。2人に野球部時代の思い出や漫才論などについて語ってもらった
大原 いや、単純にそれ以上続かないんです。でも、かえって、短い方が手軽に観られていいんじゃないですかね。僕が画面から外れたら終わりみたいな、暗黙の了解でやっています。構成とか、展開とか、事前に決めているわけではないので。とりあえず僕がしゃべってみて、しゃべりが尽きたら終わり。練りに練ったやつを持ってくると、コントコントし過ぎちゃうんですよ。それよりも自然な感じがいいのかな、と。
関西風のツッコミは「やっぱり無理なんですよね」
――リハーサルなのか本番なのかもわからない感じで突然、大原さんが役に入り始めると、原田さんは原田さんで、本当に自然に合わせていきますもんね。演技している感じがしないというか、イイ感じに力が抜けている。
原田 僕らのネタは大原がやりたいキャラをやって、僕がそれに合わせていくというスタイルなので。ただ、漫才になると、力んでしまうのか、逆に違和感があるようです。「ツッコミ」にならなきゃと思ってやっているので、「演じてる感」が出ちゃうんでしょうね。
大原 関西の先輩にはよく言われますね。2丁拳銃の(川谷)修士さんとか、スーパーマラドーナの武智さんとかに「なにしてんねんお前」って。「そこは頭叩いて、ウケるところやろ」って。「なにをごちゃごちゃ、ふにゃふにゃ言うてんねん」と。
――締めの、原田さんの「もうええわ」が、本当に控えめで。原田さんの人間性がにじみ出ていて、ほっこりさせられますけどね。
原田 とりあえず、みたいな。強くやろうとは思っているんですけど、やっぱり無理なんですよね。トレンディエンジェルのたかしさんは「お前のツッコミ、オリジナリティーがあっていいな」って言ってくれるんですけど。
大原 30年間、関東の地で生きてきて、それを今さら関西人のようにやるなんて無理ですよ。
原田 バシッというツッコミはね。
大原 しらじらしくなる。(後編につづく)
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