2020年M-1・全員インタビューBACK NUMBER
「マヂラブ野田さんはデッドリフト250kgあげるんですよ」“筋トレ芸人”東京ホテイソン、M-1の勝ち方を分析する
posted2021/04/04 11:04
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Shigeki Yamamoto
「あれは漫才じゃない」――2020年のM-1はなぜあれほどの賛否を呼んだのか? 出場した漫才師たちのインタビューから、その答えに迫っていく。
26歳ショーゴ、25歳たける、今大会最年少だった東京ホテイソン。謎解きのネタ、「い~や、アンミカ」という独特なツッコミで強烈な印象を残したが結果は最下位。王者・マヂラブ野田のスゴさを“筋トレ芸人”視点からショーゴが語る。(全3回の3回目/#1、#2へ)
26歳ショーゴ、25歳たける、今大会最年少だった東京ホテイソン。謎解きのネタ、「い~や、アンミカ」という独特なツッコミで強烈な印象を残したが結果は最下位。王者・マヂラブ野田のスゴさを“筋トレ芸人”視点からショーゴが語る。(全3回の3回目/#1、#2へ)
――マヂカルラブリーの優勝が決まったとき、お2人がどんな表情をしているのかを確認しようと思って映像を観直したのですが、画面の中に映っていませんでした。
ショーゴ 出演者もソーシャルディスタンスだったので、それぞれが間隔を空けて立っていて、画面に入り切らなかったんです。
たける あのときが、いちばん悔しかった。お客さんが全員、優勝者だけを見てるんですよ。当たり前なんだけど、「エッ、おれらも出てたんだよ」と思って。何を言われたかとか、点数が伸びなかったことより、あのときがいちばん悔しかった。
ショーゴ みんな言うけど、M-1は1位以外は全部負けなんだな。前大会、敗者復活戦で負けても「来年、またがんばるか」だけだったんですけど、優勝者を目の当たりにしたら、こんなにも「クソ~」ってなるんですね。
――マヂカルラブリーとは東京のライブで一緒になったりすることもあったのですか。
たける ちょこちょこありました。
ショーゴ 僕も野田(クリスタル)さんも体を鍛えてるんで、筋トレの話とかよくするんですよ。
「すゑひろがりずさんだって人気者じゃないですか」
――マヂカルラブリーが優勝した後、巷では、あれは漫才か否かという論争でずいぶんと盛り上がりましたが。
ショーゴ 漫才過ぎるでしょ。昔なんて、中田ダイマル・ラケットさんとか、舞台で上半身裸になって、トランクスはいて、ボクシングとかしてましたからね。それに比べたら、ね。