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《野球部あるある》ダンビラムーチョのYouTube撮影術&ギャラ事情「ネタは即興でボツはなし!」「お陰でバイトをやめました」
text by
中村計Kei Nakamura
photograph byIchisei Hiramatsu
posted2021/12/01 11:00
YouTubeで公開中の「野球部あるある」動画が人気を集めるお笑いコンビ・ダンビラムーチョ。2人に野球部時代の思い出や漫才論などについて語ってもらった
大原 ただ、僕らは遊びに近い感覚でやっていましたから。
原田 他の芸人と一緒のタイミングで始めていたら、たぶん、お金を稼がなきゃって、登録者数をめっちゃ意識してたと思うんです。
YouTubeのギャラは全体の何%?
――とはいえ、登録者数が10万人を超えると、そこそこの稼ぎになるというような話を聞いたことがあるのですが。今、その気になったら、YouTubeだけで食べていけるものですか。
大原 無理ですね。
原田 1本でも再生数がドーンといくと、他の動画も一緒に伸びてくれて、お金も増えてく感じなんですけど。
大原 僕らの動画は短いので、たとえば100万回再生いっても、他の人より単価は低いんです。8秒の動画とかもあるので。
――YouTubeのギャラは今、全体の収入の何パーセントぐらいなのでしょうか。
大原 3分の1から、半分ぐらいですね。
原田 僕はYouTubeのお陰で、3年ぐらい前かな、バイトをやめました。コンスタントに10万から20万ぐらいお金が入る時期があって。これなら、やめられるな、と。コロナの時期もステイホームだったので、再生数もいい感じで伸びていった。ただ、最近は競争が激しくなってきたので、ちょっと落ちてきちゃいましたね。
撮影現場で「思いついたものからカメラを回す」
――今回、YouTubeの撮影現場にも立ち会わせていただきましたが、行き当たりばったりといいますか、毎回、あんなものなのですね。
原田 1カ月に1回集まって、思いついたものから、とにかくカメラを回す。ボツはなし。12、3本、撮りだめして、週に3回ぐらい更新するという感じです。
大原 費用対効果はかなりいい。ただ、最初の頃は、ばんばんアイディアが出てきたのですが、最近は、ネタが枯渇気味で。YouTubeの生配信の中で、視聴者から「あるある」を募集しています。
――1本の動画時間が非常に短いのは、あれは作戦なのですか。