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「戦犯の後悔が歪んだ形で演技に⋯ 」弱小野球部出身・ダンビラムーチョの“あるある”がリアルすぎる理由《動画総数800本以上》
posted2021/12/01 11:01
text by
中村計Kei Nakamura
photograph by
Ichisei Hiramatsu
引き続き、人気お笑いコンビ・ダンビラムーチョのインタビューをお楽しみください。(全2回の後編/前編へ)
――ダンビラムーチョの出世作と言っていいと思うのですが、「キレるおじさん」のネタを初めてみたときは衝撃でした。これは……と思っていたら、その年、2018年はM-1の準決勝までいかれましたもんね。あのキャラクターはどういう経緯で生まれたのですか。
大原 もともとの原形は、M-1が復活した年、15年ぐらいにできていたんです。
――2人は、M-1第一期(01~10年)のラストイヤーとなった10年からM-1に出場しているんですよね。
大原 はい。二人とも東洋大学の3年生で、NSC在学中でした。1回戦でダメだったんですけど。「キレるおじさん」は、15年ぐらいからやり始めて、そのときは準々決勝までいったんです。そこからブラッシュアップして、18年に完成形に近づけられた。あれは結局、モノマネなんですよね。『朝まで生テレビ!』で、ある評論家が、進行役の田原総一朗さんにぶちキレたことがあって。そのときのイメージなんです。
大原の“憑依”はもともとの資質!?
――そういう経緯があったのですね。私はもともと備わっていた資質が、漫才という形を借りたことで表に現れたのかなと思っていました。それぐらいはまっていたので。
大原 それ、よく言われますね。
原田 たしかに。見た目、そういう人っぽいですもんね。
――ああいうおじさん、本当にいそうじゃないですか。あの迫力は腕力とか、若さでは出せない。キャリアを積んだ人にしか出せない威圧感がある。