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プロレスラー永田裕志の“子育て論” 12歳息子のレスリング挑戦を全力応援する理由「痛い思いをしなければ、他人の痛みもわからない」 

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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posted2021/11/18 11:02

プロレスラー永田裕志の“子育て論” 12歳息子のレスリング挑戦を全力応援する理由「痛い思いをしなければ、他人の痛みもわからない」<Number Web> photograph by 本人提供

新日本プロレスで活躍するプロレスラーの永田裕志と、息子の裕生さん(現在12歳)

いつか親子でタッグも夢じゃない?

――いやいや、ミスターIWGPが何をおっしゃいますやら(笑)。いつか親子でタッグなんていう夢もかすかにあったりしますか?

永田 僕はもう53歳ですからね(笑)。あと10年現役をやっても息子はハタチ過ぎでしょ。だから、今の時点ではそういう欲はないですよ。ただ、プロレスをやるかどうかは別として、息子の大一番、たとえばレスリングの全日本選手権とか、国際大会とか、そういったものは現場で観てみたいっていう思いはありますけどね。

――最近、永田さんのSNSで裕生くんのレスリング練習動画を見させてもらいましたけど、タックル等の動きも良くなっているみたいですね。

永田 夏ぐらいにすごく背が伸びたんですよ。ウチの女房より高くなりましたから。

――顔つきも変わってきて、今後が楽しみですね。

永田 そうですね。コロナ禍で去年の3月からしばらく試合もなかなかできず、家の中でこもりがちな生活が続きましたけど。息子が「強くなりたい」って言うので一緒に走ったり、リモート特訓やったりして、コロナ禍でも家族がひとつになれたのも、息子がレスリングをやってくれたおかげでしたから。

――裕生くんは、近々試合もあるそうですね。

永田 11月6日から全国大会があるので、それに向けて練習してますね。

前向きに、いいところを伸ばしてやりたい

――永田さんも高校、大学と大きな大会を数多く経験していますが、試合前の心構えなんかもアドバイスできるんじゃないですか?

永田 試合前の選手って、どうしても「負けたらどうしよう」とか思ってしまうものなんですよ。でも、自分のできることをやって負けたなら、相手が強かったということなんで。負けても自分で課題を修正するためにまた練習すればいいんだから、「とにかく思い切ってやってこい」と。そういうことを言ってますね。

――選手にとって、そういう心の支えは大きいですよね。

永田 僕自身が経験したことしか言えませんけど、そういうことが言えるのは、他の人から見たらうらやましいのかもしれませんね。負けても、何か希望というか、「こういうところは良かった」ということが絶対にあるはずなんですよ。だからこれからも、前向きにいいところを伸ばしてやれたらと思っていますね。

◆◆◆

 このインタビューの後、永田のSNSでは次のような文面が投稿された。

「熊本で開催された全国少年少女レスリング選手権大会に出場し、息子は3位入賞でした。優勝は出来ませんでしたが、全国の強豪選手相手に堂々と戦って勝ち得た銅メダルでした。裕生おめでとう!!

 本人曰く、もっとレスリングが強くなりたいとの事なので、親としては色々とサポートしながら息子の成長を見守っていきたいと思います」

 新日本プロレス所属最年長レスラーの永田裕志にとって、息子のがんばりと活躍は現役生活の励み。そして息子・裕生くんにとっては、父は憧れであり、目標とする存在。お互いに刺激しあいながら、それぞれの選手生活を邁進していく、素敵な親子関係だ。

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