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プロレスラー永田裕志の“子育て論” 12歳息子のレスリング挑戦を全力応援する理由「痛い思いをしなければ、他人の痛みもわからない」

posted2021/11/18 11:02

 
プロレスラー永田裕志の“子育て論” 12歳息子のレスリング挑戦を全力応援する理由「痛い思いをしなければ、他人の痛みもわからない」<Number Web> photograph by 本人提供

新日本プロレスで活躍するプロレスラーの永田裕志と、息子の裕生さん(現在12歳)

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堀江ガンツ

堀江ガンツGantz Horie

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 昨今、SNSを活用しているプロレスラーはたくさんいるが、その多くは告知や自分のことについての投稿であり、家族を含めたプライベートを公開している人は意外と少ない。

 そんな中、新日本プロレスの所属最年長レスラーである永田裕志は、レスリングを習っている小学6年生の息子、裕生(ゆうせい)くんと一緒にトレーニングしたことなどをたびたび投稿している。

 プロレスファンであり、将来はプロレスラーになる夢も抱いているという息子を、元レスリング全日本王者で、プロのリングでもIWGPヘビー級王座を始め、数々の栄光を手にした父はどう思っているのか。永田裕志の子育て論を聞いてみた。

◆◆◆

新日本プロレス最年長レスラー・永田裕志の子育て論

――永田さんはここ数年、SNSに息子さんと一緒にトレーニングした後の写真なんかをよく載せてますよね?

永田 そうですね。アマチュアレスリングをやってるっていうこともあって、一緒に走ったりもしているので。

――レスリング父子鷹ということで。今日は、永田さんの子育て論をうかがえたらと思っているんですよ。

永田 わかりました。Number Webさんのお役に立てるような話ができるかどうかはわかりませんが(笑)。

12歳の誕生日プレゼントはG1クライマックスのチケット

――息子の裕生くんは、今おいくつなんですか?

永田 10月21日で12歳になった小学6年生ですね。ちょうどG1クライマックス最終戦当日が誕生日だったんで、「行きたい」って言うから、今年は日本武道館のチケットが誕生日プレゼントでした。

――プロレスは小さい頃から好きだったんですか?

永田 物心ついた頃からよく見てはいましたね。新日本プロレスもそうですけど、僕がプロレスリング・ノアに出ていた時、GHCヘビー級王座の防衛戦なんかを母親と会場まで観にきていたりして。父親がプロレスラーだということは、小さい頃からわかっていたみたいです。

“朝倉未来ファン”を経てプロレス熱が再燃

――本格的にファンになったのは、いつ頃からなんですか?

永田 小さい頃からずっと好きだったんですけど、一時期ちょっとプロレス熱が冷めたときもあったみたいなんですよ。(総合格闘技イベントの)RIZINなんかを観始めて、朝倉未来選手とかを好きになって。朝倉選手みたいなサングラスをかけて、ポーズ取ったりしてたこともありましたよ(笑)。

――小学生があの大きめのサングラスしてましたか(笑)。

永田 だからその頃は総合格闘技に気持ちが傾いていたみたいですけど、中西学選手の引退興行(2020年2月22日、後楽園ホール)を観にきて。それでプロレス熱が再燃したみたいですね。

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