JリーグPRESSBACK NUMBER
「同級生の“先生のモノマネ”って面白かったですよね?」 フロンターレ名物・集客企画の担当者が「身内ネタ」感を大切にするワケ
posted2021/09/26 06:00
text by
いしかわごうGo Ishikawa
photograph by
J.LEAGUE
等々力陸上競技場に川崎フロンターレが帰ってくる。
26日の湘南ベルマーレ戦は、久しぶりに迎えるホームゲームとなる。リーグ戦に限れば、5月30日に開催された鹿島アントラーズ戦以来、約4カ月ぶりの本拠地帰還だ。
これだけ期間が空いたのは、東京オリンピック・パラリンピックで川崎市がイギリスの事前キャンプ地となっていたのが理由である。7、8月は丸々、イギリスが等々力陸上競技場を使用。6月には天皇杯2回戦、9月にはルヴァンカップで使用しているが、その間に行っているリーグ戦9試合は全てアウェイゲームとなった。
ようやく等々力で試合ができる。
心待ちにしていたのは、選手やサポーターだけではない。クラブスタッフだって同じである。タウンコミュニケーション部の佐藤弘平さんが笑みを浮かべる。
「かなり久しぶりの感覚ですね。シーズンオフでもだいたい12月上旬に終わって2月中に開幕なので、ここまでホームゲームが空くことはなかなかないですから」
フロンターレと言えばホーム開催でのエンタメ企画
佐藤は2014年からクラブで働き始め、17年から集客プロモーション部(現在のタウンコミュニケーション部)に在籍している。ホームイベントの企画・運営やホームタウンでの活動を担当し、この部署ではキャリア5年目だ。約4カ月ぶりとなった等々力開催に向けた思いと、コロナ禍における今シーズンの集客に対する考えを聞いた。
川崎フロンターレと言えば、スタジアム集客率の高さに定評のあるクラブである。後発のJリーグクラブだったことの立ち位置を理解し、空席の目立つ等々力競技場に足を運んでもらおうとあの手この手で人を集めた。
J1で優勝争いをする強豪になりながらも、地域性と社会性を生かしたエンターテインメント性溢れる企画を打ち出してきたのは、サッカーファンならご存知だろう。近年は毎年タイトルを取り続けている好成績も相まって、ホームゲームはチケット完売が相次いでいた。