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リバプールはU-6から…アメリカ代表で若手台頭の要因、欧州ビッグクラブ“アカデミー”の実態【バイエルンもバルサも】 

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ティエリー・マルシャン

ティエリー・マルシャンThierry Marchand

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posted2021/03/28 17:01

リバプールはU-6から…アメリカ代表で若手台頭の要因、欧州ビッグクラブ“アカデミー”の実態【バイエルンもバルサも】<Number Web> photograph by Getty Images

バイエルン時代には出場機会に恵まれなかったクリス・リチャーズだが、レンタル移籍先のホッフェンハイムでは順調に経験を積んでいる

 代表以外の選手も含めたトータルでは、のべ50人以上が1部から3部までのクラブで、それもしばしば10代からプレーしている。決してこれは偶然ではない。ブンデスリーガがアメリカの若い才能を引きつける理由はいくつかある。第1次世界大戦以降、ドイツ文化はアメリカにとって身近なものとなり、第2次大戦後は米軍基地がドイツにできたことが両国の関係を緊密にした。

 さらにはユルゲン・クリンスマンがアメリカ代表監督(2011~16年)を務めたことでサッカーにおける関係も深まり、プリシッチのドルトムントでの成功へと繋がった。だが、プリシッチ以前にも、エリック・ウィナルダはじめレイナ(ジョバンニの父親のクラウディオ・レイナ)、ブライアン・マクブライド、スティーブ・チェルンドロといった代表選手たちが、プロキャリアスタートの時期をドイツで過ごしている。

アメリカの若者がドイツを目指す理由

「アメリカの若者たちがブンデスリーガに惹かれるのは、ブンデスリーガが若い才能に莫大な投資をおこなっているからだ」と、レッドブル・ザルツブルクで監督を務めるアメリカ人のジェシー・マーシュは語る。

「若者たちも、ドイツならチャンスが得られるとわかっている。彼らのディシプリン溢れるメンタリティや強いモチベーションは、ドイツという国によく合っている。もちろん厳格なプレースタイルにもだ」

 キリヤン・ムバッペやアーリング・ハーランド、ジェイドン・サンチョらに代表されるヨーロッパにおける若手の台頭は、アメリカの新世代躍進と強く結びついている。これもまた偶然ではない。プリシッチはもちろん、昨年夏のCL準々決勝、対アトレティコ・マドリー戦でゴールを決めたアダムスや、11月にキエフで得点をあげたバルセロナのセルジーニョ・デスト、12月はじめにカンプノウでユベントスが勝利を収めた際に妙技を披露したマッケニー……。ドルトムントでハーランドに《アメリカンドリーム》のニックネームをつけられたレイナは、まさにその名の通りのことを実現しようとしている。

 ヨーロッパで才能を開花させるのは、彼らにとって実現可能な夢に他ならない。サンディエゴに生まれた弱冠16歳のエバン・ロトゥンドは、シャルケでこれから成長を遂げるだろう。母親がフランス生まれで二重国籍を持つ彼が、2026年にどうなっているかは誰にもわからない。

【前回を読む】平均年齢21.7歳! サッカーアメリカ代表が若手&海外組中心で「世界を驚かす」【26年共催W杯へ虎視眈々】

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