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【78歳に】アントニオ猪木は“炎上上等”「媚びるくらいなら怒りを」、新宿で襲撃…「ハプニングこそ我が人生」

posted2021/02/20 11:02

 
【78歳に】アントニオ猪木は“炎上上等”「媚びるくらいなら怒りを」、新宿で襲撃…「ハプニングこそ我が人生」<Number Web> photograph by Makoto Kenmizaki

燃える闘魂・アントニオ猪木。78歳になった今もプロレス界に及ぼす影響力は計り知れない

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NumberWeb編集部

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Makoto Kenmizaki

雑誌「Sports Graphic Number」と「NumberWeb」に掲載された記事のなかから、トップアスリートや指導者たちの「名言」を紹介します。今回は78歳の誕生日を迎えたアントニオ猪木にまつわる4つの言葉です。

<名言1>
ハプニングこそ我が人生ですよ(笑)。
(アントニオ猪木/Number503号 2000年8月10日発売)

◇解説◇
 愛弟子である佐山聡との対談中の発言だ。「俺の現役時代には、毎日毎日身の周りにハプニングが起きていた」と振り返る猪木だが、「ハプニング」というより「トラブル」、「炎上」と言った方が正しいのではないのだろうか……。

 猪木はよく「人生、一寸先はハプニング」とも語っている。そんな“ハプニング伝説”をいくつか並べるだけでも、ひっくりかえりそうになってしまう。

・“パスポートなし”なのにドイツ出国
https://number.bunshun.jp/articles/-/842637?page=3
・新宿伊勢丹前で倍賞美津子夫人(当時)とショッピング中、タイガー・ジェット・シンに襲撃される
・ブラジル政府も絡んだバイオ燃料事業「アントン・ハイセル」の経営破綻
・ブラジルの密林で毒蛇に噛まれる

 もしこれらがSNSが発達した2020年代の今起きていたら――間違いなく大騒動である。とはいえ、それだけ世間を引き付けるネタを発信したのは間違いない。

「でも結局ハプニングというのは、その当人が遊べるかどうか、面白いと思えるかどうかなんだよね」

 とんでもない言動は、猪木自身のパーソナリティが飛びぬけて面白かったからこそでもある。

「私自身が一番スキャンダラス」と豪語するワケ

<名言2>
今のプロレスでスキャンダラスという意味では、私自身が一番スキャンダラスだ。
(アントニオ猪木/Number342号 1994年6月9日発売)

◇解説◇
 猪木はレスラーだけでなく、政治家としても世間にインパクトを残した。

 1989年にスポーツ平和党を結成して参議院議員に当選すると、翌年にイラクで「平和の祭典」を開催した。

 そして2013年には過去にプロレス興行を実施した北朝鮮に渡り、金永南氏と会談。2015年にはノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんと面会した経験もある。またキューバ国家評議会議長だったフィデル・カストロとも泥酔して仲良しになった間柄だという。
https://number.bunshun.jp/articles/-/842653

 2019年に政界は引退したが、こういった破天荒な行動力もまた、プロレスを彩る重要な要素と考えていたのだろう。

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