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ラグビー好きのあなたはどの世代?
「厳しい」から「日本は強い!」へ。 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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photograph byAP/AFLO

posted2020/08/27 08:00

ラグビー好きのあなたはどの世代?「厳しい」から「日本は強い!」へ。<Number Web> photograph by AP/AFLO

2015年W杯の「南ア撃破」は観る人のメンタリティを変える一戦だった。中央には余韻に浸る真壁さんの姿が!

「みんな『勝てる』と思ってました」

 メンタリティに関しては、選手たちにも大きな変化があったようだ。中村亮土選手はスコットランドに勝ってW杯で史上初めてベスト8に入り、準々決勝で南アフリカに敗れるまでの心境の変化をこう振り返ってくれた。

「南アフリカと試合をする前には、みんな『勝てる』と思ってましたよ。それくらい、チーム状況は良かったです。ただ、振り返ってみると、なかなか疲れが抜けなかったですね。通常は土曜日に試合が終わって、翌日からリカバリーを始めると、だいたい水曜くらいには次の試合に向けてメンタルと体が整い始めるんです。でも、南アフリカ・ウィークはなかなか疲れが抜けなくて。それに、次に勝ったらしんどいと思うことがあったんです」

 準々決勝で勝ったら、翌週に準決勝を戦い、その勝敗によって、3位決定戦か決勝のどちらかのステージで試合することになる。

 中村選手によれば、「勝って、あと2試合はマジでキツいな」と感じていたという。

「2023年は最後まで」が最大のレガシー。

「いま振り返ると、たとえジャパンがベストの状態であっても、準々決勝で南アフリカに勝つのは無理だったと思います。そもそも、ベスト8に残った8カ国のなかで、優勝をイメージしてない国は、日本だけだったと思います。他の国は準々決勝からが本番。そこに大きな違いがあったと思います。去年、僕を含めてジャパンの選手たちは準々決勝からが本番だということを感じたはずなので、2023年のフランス大会では最後まで戦うイメージを共有できると思います」

 大会の最終週まで戦う。

 選手たちのメンタリティの変化は、日本のラグビーにとって、最大のレガシーかもしれない。

【次ページ】 均質化に逆をいく15人の個性。

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