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3人の監督が予測困難なJ2を語る。
「我々にはチャンス」「楽しみ」
posted2020/06/27 08:00
text by
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
J.LEAGUE
ついに、ついに、Jリーグが動き出す。J1に先駆けてJ2が、6月27日に再開される。J3も同日に開幕を迎える。
予測不可能のシーズンである。
22チームが総当たりで対戦するJ2は、12月20日までに41試合を消化していく。月別では7月が6試合、8月が7試合、9月が8試合と、酷暑が予想される夏場に過密日程が待ち受ける。昨シーズンは7月が5試合、8月と9月は4または5試合だったから、フィジカル的な負担は相当なものになるだろう。
10月は6試合に減るものの、11月は再び8試合が組まれている。シーズン最終盤で疲労の蓄積が避けられない12月にも、20日の最終節までに5試合がつづく。
水曜日開催のゲームが例年以上に多いスケジュールは、中2日か中3日で迎える試合が増えることを意味する。大宮アルディージャを昨シーズンから率いる高木琢也監督が言う。
「中2日か中3日で試合が続く時期は、コンディションの維持と回復を繰り返していく。戦術的なトレーニングに、どこまで時間を割けるか。現実的に難しいでしょうね。そう考えると、再開までにしっかり理解を深めておかないといけない」
永井「実際に始まってみないと……」
J2はJ1より試合数が多い。試合に追われていくスケジュールは、これまでにもあった。それにしても、戦術的な修正よりリカバリーを優先せざるを得ないタイミングが、今シーズンは多くなるということだ。
そう考えると、停滞期はできるだけ避けたい。水戸ホーリーホックの秋葉忠宏監督は、「6カ月弱に縮まったシーズンなので、流れに乗る、流れを作る、ということは大事でしょう」との見通しを立てる。
東京ヴェルディの永井秀樹監督は、「スケジュールを見ながら中断期間に色々なシミュレーションをしてきましたが、実際に始まってみないと分からないところがある」と、割り切って受け入れるスタンスだ。