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阪神の遠征日程を考えると可能だ。
「秋の甲子園」、高野連は検討を。 

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鷲田康

鷲田康Yasushi Washida

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photograph byHideki Sugiyama

posted2020/05/21 11:50

阪神の遠征日程を考えると可能だ。「秋の甲子園」、高野連は検討を。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

何とか高校球児たちに甲子園の土を踏むチャンスを与えられないものか……。

気になる光景をテレビで観た。

 そしてもう1つ。大事なポイントはこうした“夢”の実現の土台になるのは、どれだけ球児や学校、チーム関係者に感染リスク回避の意識が徹底されるかである。

 実は気になる光景をテレビで観た。

 5月14日に39県で緊急事態宣言が解除され、再開した野球部の部活動の様子を伝えた報道だった。そこでセンバツ出場予定だったある学校の練習風景が放送された。

 しかし画面に映し出された練習の様子は、一塁ベース後方に控え選手が一団となって集まり、監督がノックを打つ間にいわゆる声出しを行なっているところだった。

 ざっと見て15人から20人近い選手たちの余りに無防備な姿にちょっとゾッとした。

 練習中なのでもちろん全員、マスクもしていない。それが一団となって密を作り、ノックに合わせて大声を張り上げている。

 すべてのチームがこんな状況とは思わないが、やはり練習が始まると、感染リスクへの意識が下がってしまう。その危険性を改めて痛感したのである。

選手のための感染対策マニュアルを。

 日本高野連は感染対策のガイドラインについては、「希望があれば情報提供はする。相談に応じていこうと考えている」(八田会長)と、聞かれたら出すという姿勢だ。

 ただ、ここはむしろ日本高野連がリーダーシップを発揮する場面ではないだろうか。そもそも練習や試合をやるときに、どれくらいの対策を講じるべきなのかが分からないチームも多いはずだ。そういうチーム、選手のための感染対策マニュアルを一刻も早く作成し、全国の加盟校に配るくらいの動きがあっていいし、そうあるべきである。

 選手の安心と安全を守ることは、甲子園大会を中止するだけではないはずだ。

 絶望の淵に立つ選手たちに次の希望を示し、安全にその道を進ませる。それこそが「高校野球が教育の一環」であるための、道となるはずである。

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八田英二

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