ジャンプはダッシュ以上の強さ？

「ジャンプはかなりハードな運動です。ウオーキングより速歩のほうがきつく、ジョグや階段昇降、ダッシュという具合に強度が上がってきます。ジャンプはダッシュ以上にテンションの強い運動になりえます」

　なるほど「走る」というのは、小さなジャンプの連続運動にほかならない。ググってみれば「10分間の縄跳びは、ランニング25分、スイム45分、ヨガ60分に匹敵」と豪語するサイトもあった。この数値、あくまで参考として引き写したのだけれど、それでも「縄跳び、恐るべし」の感はいや増すばかりではないか！

「現代人は腹筋が弱いといわれ、その原因として体幹部の筋力不足が指摘されています。縄跳びはこの対策としても効果絶大です」

　小内院長いわく、ジャンプの連続により胸郭の安定性が高まり、背中から腰部を支える脊椎起立筋も鍛えられ、さらにはハムストリングスにまで効果が及ぶ。これらは抗重力筋とよばれ、体幹部を支える重要な筋群だ。

「脚部のあらゆる筋肉を使った跳躍運動、そこにロープを回す手首、肘、肩などの関節と筋肉の運動を連動させるわけです」

まずは両足から。

　縄跳びは立派な筋トレってこと？

「おまけに、第二の心臓といわれるカーフ（ふくらはぎ）にも強い刺激がきます。抗重力筋をくまなく鍛えるうえ、心肺機能もアップするんですから縄跳びをしないテはありません！」

　ううむ。そこまで力説されたら、緊急事態宣言布告でジム閉鎖の憂き目にあい、自重トレやらチューブトレに血道をあげる筋トレ原理主義者でさえ、つい縄跳びに手が伸びるというものだ。院長はアドバイスをくれた。

「まずは両足を揃えたジャンプから。次のステップが片足跳びです。チューブを使った宅＆筋トレに縄跳びを組み入れ、サーキットトレーニングにすれば効果倍増ですよ」

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