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コバチ辞任でバイエルンはどうなる?
後任候補は大物だらけ、あの74歳も。
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byUniphoto Press
posted2019/11/12 08:00
コバチ前監督辞任直後のドルトムント戦でバイエルンは快勝。短期的な“ショック療法”は効果があったが、果たして。
PK取り消し→レッドカードの怪。
試合開始わずか8分にボアテンクがFWゴンサロ・パシエンシアを倒してPK献上、そしてイエローカードが提示されましたが、VARによりボアテンクのファウルはペナルティエリアの外だったということが判明。すると、アイントラハトには直接FKが、ボアテンクには退場処分が宣告されました。
この判定、なんだかややこしいですよね。
かいつまんで説明すると、当初は主審がペナルティエリア内でボアテンクが「決定的な得点機会の阻止」をしたと判定しました。今、日本のサッカーファン内でも話題の「DOGSO(ドグソ=Denying Obviously Goal Scoring Opportunity)」ですね。
ただし、それがペナルティエリア内の反則だと当然PKになり、加えてボアテンクが退場で次節出場停止となると、いわゆる「三重罰」になってしまいます。
それは厳しすぎるということで2016年にルールが改定され、ペナルティエリア内での「DOGSO」についてはPKを宣告し、反則者には警告を与えることになりました。
ところがVARの結果ボアテンクのファウルはペナルティエリア外だったため「三重罰」とはならず、主審は「はい、あんた、ドグソね」とばかりにボアテンクにレッドカードを提示し直したわけです。ご理解いただけましたでしょうか?
長谷部とバイエルンの不思議な因縁?
いや、それバイエルンにとってはPKより大きなダメージでしょう。残り82分と数分のアディショナルタイムを10人で戦わなきゃいけない。しかも、舞台はアイントラハトのホームです。ここのサポーターは良い意味(?)で荒くれ者が多く、自軍が攻勢となれば数倍の音量で進撃ラッパを鳴らしちゃいますよ。
そんなこんなで、そこからは一大ゴールショーが幕を開けました。結局ゲームは5-1でアイントラハトの大勝に終わりました。
レバンドフスキがちゃっかり開幕から10戦連続ゴールを決めてブンデスリーガ新記録を更新しちゃっていますが、バイエルンが同スコアで大敗したのは約10年ぶり。2009年4月4日のヴォルフスブルク戦以来ということなので、大ニュースです。
ちなみに当時のヴォルフスブルクには長谷部がいましたが、その試合は怪我で欠場。そして今回もベンチ待機のまま不出場だったので、所属クラブが2度もバイエルンを叩きのめしたのに自身はピッチに立たなかったという珍しいケースにもなりました。本人はそんなデータ認識していないと思いますけども。