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「優勝国は無敗」という歴史――。
ラグビーW杯ベスト8展望、本命は? 

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生島淳

生島淳Jun Ikushima

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posted2019/10/18 11:00

「優勝国は無敗」という歴史――。ラグビーW杯ベスト8展望、本命は?<Number Web> photograph by Getty Images

過去の大会を振り返ると、優勝国はいずれも無敗で頂点にたどりついている。それに該当するのは日本を含めた5カ国だ。

欧州覇者ウェールズの安定感。

 そして今年のシックスネーションズの覇者、ウェールズもプールステージでオーストラリアを寄り切り、全勝でノックアウトステージに入ってきた。

 ウェールズの素晴らしさは、分析力と集中力にある。オーストラリア戦では、相手スクラムハーフのパスの癖を見抜き、勝利につながるインターセプトからのトライを決めた。これはスタッフの分析力の賜物であり、選手の実行力も見事だ。

 また、試合開始からの20分間の集中力は参加20カ国のうちでナンバーワンかもしれない。つまり、いい準備をして、全員がやるべきことを理解しているということだ。

 今回のウェールズのチームはスマートで、勤勉。好感が持てる。また、北半球で唯一といっていいラグビーを国技とするチームであり、王者にふさわしい歴史と伝統をも持っている。

 1975年には、当時世界最強と呼ばれたチームが来日したこともあって、日本のオールドファンの中にはウェールズを愛する人たちも多い。

 真紅のジャージをまとうウェールズが、優勝する準備は出来ている。

ジャパンは再び世界を驚かせるか。

 そして4戦全勝で南アフリカと対戦するのが日本だ。

 今大会、日本のラグビーは世界からの称賛を集めている。

 面白い。スキルフルだ。スピーディだ。

 クリエイティブなアタックは見ていてワクワクしてくる。堅牢な防御網を持つ南アフリカに対して、どんなアタックを見せてくれるだろうか。

 そしてまた、スコットランド戦で見せたように、最後の最後まで崩れないディフェンスも素晴らしい。長期合宿で培った強靭なフィットネスを武器に、列強に対して一歩も引かないディフェンス、鋭いタックルは感動的ですらある。

 4年前の大会では南アフリカを破り、世界をアッと言わせた日本。

 10月20日の東京スタジアムでは、どんな結果が待っているのだろうか。

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