スポーツ・インテリジェンス原論BACK NUMBER

「優勝国は無敗」という歴史――。
ラグビーW杯ベスト8展望、本命は? 

text by

生島淳

生島淳Jun Ikushima

PROFILE

photograph byGetty Images

posted2019/10/18 11:00

「優勝国は無敗」という歴史――。ラグビーW杯ベスト8展望、本命は?<Number Web> photograph by Getty Images

過去の大会を振り返ると、優勝国はいずれも無敗で頂点にたどりついている。それに該当するのは日本を含めた5カ国だ。

エディー就任後、好調のイングランド。

 では、ニュージーランドを倒す可能性を持つ国はどこか。

 筆頭はイングランドだろう。前回のRWCが終わって監督が交代してから昇り調子。しかも選手たちの素質、能力が高い。

 FWには巨漢、長身、突進力、力持ちと様々な能力を持つ選手たちが並び、BKには快速ランナーがそろう。司令塔は冷静沈着、勝負強い。

 才能豊かなニュージーランドに対し、人材で十分に対抗できるのがイングランドの強みであり、両国が対戦するとなれば、最高レベルの試合が見られることは間違いない。世界中でこの対戦の実現を熱望する人は多い。

勢いに乗ったら怖いフランスラグビー。

 フランスの意外性も侮れない。

 フランスはここ数年、方向性が定まらず、アイデンティティの模索が続いていたが、ついに復活したように見える。

 初戦で難敵のアルゼンチンを下したが、BKの深いラインからのアタックは迫力満点。ただし、安全圏に入ってから油断してしまうのが昔からの悪い癖で、10月6日に行われたトンガ戦では後半に追い上げられ、23-21とヒヤヒヤの勝利。それが「芸風」と言ってしまえばそれまでだが、RWCでは1999年の準決勝、2007年の準々決勝でニュージーランドを破っており、意外性を発揮して、世界を驚かせるのがフランスのラグビーだ。

 4年後にフランス大会を控えるが、ひょっとしたら勢いに乗って一気に頂点まで駆け上がる可能性もゼロではない。

【次ページ】 欧州覇者ウェールズの安定感。

BACK 1 2 3 NEXT

この記事にコメントする

利用規約を遵守の上、ご投稿ください。

ラグビーワールドカップ

ラグビーの前後のコラム

ページトップ