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オールブラックスも注目の快進撃。
ジャパンを英国紙はどう伝えた? 

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井川洋一

井川洋一Yoichi Igawa

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photograph byNaoya Sanuki

posted2019/10/11 11:30

オールブラックスも注目の快進撃。ジャパンを英国紙はどう伝えた?<Number Web> photograph by Naoya Sanuki

ここまでの3連勝は決してフロックではない。ラグビー列強国、そして海外メディアも日本に向ける視線が確実に変わってきている。

赤と白のジャージを着たオールブラックス。

 日本のパフォーマンスについては、「彼らは時折、赤と白のジャージを着たオールブラックスに見えた。オフロードパスを繰り出し、タックルを避け、低い位置から攻撃を展開して」と称え、「世界のラグビーで最もタイトな守備陣のひとつ」を誇るアイルランドが「絶望感を増し、混乱していった」と綴っている。

 序盤は劣勢を強いられた日本が勝てた理由には、「30分を経過する前にジャパンのキャプテン、リーチ マイケルがベンチを離れると、流れが変わった」とジェイミー・ジョセフHCの采配や、主将の存在感とクオリティーを挙げている。

ハイランダーズとの共通点が多い。

 同紙はまた、元ニュージーランド代表のニック・エバンスによるこの一戦の解説も掲載している。

 現日本代表ヘッドコーチのジョセフとアタックコーチのトニー・ブラウンが過去に率いたハイランダーズで、2015年のスーパーラグビーを制した元スタンドオフ兼フルバックは、「ジャパンのバラエティに富む攻撃がアイルランドを苦しめた」と見ている。

 そこには「ジョセフを補佐するブラウンの影響が色濃く出て」おり、「実際、このジャパンは2015年のスーパーラグビーで優勝したハイランダーズとの共通点が多い」と語る。例えば、「攻撃のポイントを頻繁に変えること」や「革新的なスクラム」、「たびたびのワイド攻略」などに類似性が見て取れるという。

 その衝撃的な勝利の翌週、日本はサモアを倒し、今大会で3連勝を飾った。これはティア2のチームとして、W杯史上初の快挙だ。

 こちらも英国主要紙のひとつ『テレグラフ』は、多国籍軍ブレイブ・ブロッサムズがいかにまとまり、そんな偉業を達成し、世界中で語られる存在となったかを考察している。

【次ページ】 16人が「外国で英雄になった」。

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