Sports Graphic Number SpecialBACK NUMBER
<エキスパート解説>
シャビが語るプレミア2強の完成度。
posted2019/04/26 07:30

ファンダイク(左)とアグエロのマッチアップは、今季のベスト争いを象徴する。
text by

豊福晋Shin Toyofuku
photograph by
Getty Images
そんな今季、魅力的なサッカーを展開しているのが、プレミアで熾烈な優勝争いをするマンCとリバプールだ。
「どちらがベストなのか」、元バルサのシャビに話を聞いた。
今季も欧州のサッカーシーンが佳境に入ってきた。そのシーズンの流れ、趨勢を表すのがCLのベスト8だと思うが、その顔ぶれを見ても複数のスタイルのサッカーが覇権を争う興味深い1年になったと思う。
ディテールは異なるものの、大きく分けるとバルセロナとマンチェスター・シティの2チームは同じ枠に属し、それとは反対側にリバプールとユベントスが位置した。ある程度完成しているこの4チームとは違い、勢いと若さで急成長するアヤックスもCLを盛り上げている。アヤックスもバルサとシティのような、自分たちが主導権を握り積極的に仕掛けていくサッカーだ。レアル・マドリーとユベントスを破った試合はかつてのオランダサッカーの魅力が溢れていて、とても興奮したね。
リーグ戦を含めたパフォーマンスを見ると、今季のベストチームと言えるのはバルサ、シティ、リバプールにアヤックスだろうか。
CLでは大激戦の末にトッテナムに敗れてしまったが、個人的にサッカーの内容で注目しているのはシティだ。最大の強みはやはりグアルディオラの存在にある。
昔から近くで見てきたが、ペップという人間はアイディアに溢れているだけでなく、常に新しい“何か”を生み出そうとする唯一無二の監督だ。率いたチームには必ず足跡を残していき、それはグアルディオラ印ともいうべきものだ。バルサもバイエルンもそうだった。シティのサッカーを見ていると「ああ、ペップのチームなんだな」と感じることが多い。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
ウェブ有料会員になると続きをお読みいただけます。
残り: 2289文字
ウェブ有料会員(月額330円[税込])は、この記事だけでなく
NumberWeb内のすべての有料記事をお読みいただけます。