【NSBC補講I】 池田純のスポーツビジネス補講BACK NUMBER

「スポーツで街を活性化」とは何か。
池田純がさいたまに感じる可能性。 

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池田純

池田純Jun Ikeda

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posted2019/05/07 07:00

「スポーツで街を活性化」とは何か。池田純がさいたまに感じる可能性。<Number Web> photograph by AFLO

ツール・ド・フランスの日本大会「さいたまクリテリウム」は開催6回を数え、多くの観客が詰め掛ける。

開拓型リーダーとしての自負。

 ベイスターズを辞めてから2年半、色々な組織でスポーツ業界を良くしよう、もっと発展させようと動いてきたのですが、アドバイザーや顧問という形ではやはり限界があって、自身が組織のトップにならないと限界があることを何度も痛感させられました。

 SSCは、行政と足並みを揃えて進んでいく組織ではありますが、自由に大胆に発想し、実践する組織をまずはつくらなくてはならないと思っています。だからこそわざわざ民間の私がトップに置かれているわけです。

 自分自身の組織のリーダーとしての能力を客観視した時に、率直に言って「管理調整型」ではありません。確実に「開拓型パイオニア型」であることは実績からおわかりいただけると思います。それはこの2年半でも私自身も痛感したことです。でも代わりに、既存の考え方に囚われず前例のないことをやる点については自負があります。

 ベイスターズでオリジナル醸造ビールを造った時も、当初は周囲は疑問でいっぱいでした。「なんで野球の会社がビールを造るんだ?」と。でも蓋を開けてみれば、既存のビール会社さんと売り上げを大きく食い合うわけではなく、ビールのマーケットを倍近くにも増やすことができたわけです。

 その成功を見て他球団が同じことをしたり、じゃあ黒ビールを出そうというのは誰でもできます。でも私は、まだ誰もやってない最初の一歩を踏み出すことが好きですし、そこが私の経営者としての持ち味です。

 リーダーが率先垂範することで、組織というものがつくられていくんです。

 さいたまでの活動は始まったばかりですが、まずは5年スパンで、行政の政治の世界やそれに伴う組織内部の権力争いに翻弄されることなく、スポーツといえばさいたま、と日本中で言われる状態にしなくてはなりません。そして10年で、日本だけではなく世界から注目を浴びるような都市にしたいですね。

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