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<W杯出場戦士を観るための>
トップリーグ白熱地図。
text by

村上晃一Koichi Murakami
photograph byKiichi Matsumoto
posted2015/12/03 06:00

五郎丸歩が所属するヤマハ発動機ジュビロは、日本代表のマレ・サウ、トンガ代表のシアレ・ピウタウもプレーする。
「感動のつづきは、トップリーグで。」
そんなキャッチフレーズで、11月13日、日本最高峰のジャパンラグビートップリーグ(以下TL)が開幕した。
先にあった「感動」とは、もちろん、ラグビーワールドカップ(W杯)のことだ。歴史的勝利となった日本代表の南アフリカ撃破。史上初の3勝。そして、世界のトップレベルの選手達の息をもつかせぬ激闘の数々。あの熱狂を今度は日本で、というわけである。
W杯後、五郎丸歩は言った。
「僕はこれまで一度も海外でプレーしたことがありません。それでもW杯で戦えたのは自信になりました。W杯とTLで、プレーの質に差はありません」
日本代表強化を目的に、2003年にスタートしたTLは、今季で13年目を迎える。強豪国の代表選手、コーチも多数参戦し、年を追うごとに拮抗した試合が増えている。特に今季は日本代表だけではなく、W杯に出場した南ア、オーストラリア(豪州)、ニュージーランド(NZ)ら強豪国から新加入選手が大挙来日しており、W杯の余韻を味わいながら楽しく観戦できるだろう。
関東地区から注目チーム、選手を見て行こう。群馬県太田市が本拠地のパナソニックには、日本代表FWの頭脳であるHO堀江翔太、試合のテンポを作るSH田中史朗、WTB山田章仁らW杯でも活躍の際立った日本代表選手が所属し、優勝候補の筆頭だ。彼らが要になり、粘り強いディフェンスからの切り返しで一気にトライを奪う。
こちらは雑誌『Number』の掲載記事です。
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