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柏J2降格も中山雄太の才は必見だ。
CBもできて、点を取れるボランチ。 

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熊崎敬

熊崎敬Takashi Kumazaki

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photograph byGetty Images

posted2018/12/06 08:00

柏J2降格も中山雄太の才は必見だ。CBもできて、点を取れるボランチ。<Number Web> photograph by Getty Images

東京五輪世代の有望株である中山雄太。その左足の精度と冷静なプレーぶりは「プロ」を感じさせる。

プレッシャーを利用する21歳。

 21歳の中山は、昨季のベストヤングプレーヤー賞に輝いた通り、もういい選手だということは知られている。

 左利きのスタイリッシュなCB。鋭い読みでピンチの芽を摘み取り、左足からの精度の高いキックで攻撃を組み立てる。

 だがなによりも私がいいと思うのは、プレッシャーを怖がっていないところだ。

 敵がボールを奪いに寄せてきても、難しい浮き球を慌てて蹴飛ばしたりせず、それどころか巧みにボールを操って敵をかわし、悠々と中盤に持ち上がる。そういう場面を何度も見た。

 プレッシャーを怖がらず、むしろ逆に利用する。こういうプレーができる選手は、なかなかいない。

 今季の中山はケガのため、8月半ばから9月末まで戦線を離脱。それはチームの大きな痛手となった。だが終盤戦はポジションをひとつあげたボランチとして起用され、改めて能力の高さを印象づけた。

落ち着いて決めた2戦連発。

 最後の2試合で、彼はゴールを決めた。

 セレッソ戦ではエリア外から豪快な左足ミドルを叩き込み、ガンバ戦ではCKから。流れたボールをファーサイドで拾い、1対1で敵を股抜きで抜き去り、そのまま角度のないところから左足シュートを流し込んだ。

 セレッソ戦でのミドルは左足の精度の高さ、ガンバ戦のゴールはひらめきとテクニックを印象づけたが、それらは落ち着きがあってこそ。

 勤勉な日本人がプレーするJリーグは、アップテンポな試合が多く、ともすれば落ち着きのない時間が続くことが少なくない。それはプレッシャーをかけたほうが得をするからだ。

 プレッシャーをかけられた選手が慌てる場面が多いため、それならということで、互いにプレッシャーをかけ合うことになる。

【次ページ】 「ぼくは元々、中盤の選手」

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