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「真央ちゃんがこんなに…」浅田真央が初出演、高橋大輔との共演で思い出した“10年前”…なぜフレンズオンアイスは「特別なショー」になったか
posted2024/09/05 17:05
text by
松原孝臣Takaomi Matsubara
photograph by
Asami Enomoto
8月30日から9月1日にかけて、アイスショー「フレンズオンアイス」がKOSE新横浜スケートセンターで行われた。
2006年、トリノ五輪で金メダルを獲得した荒川静香を中心に初めて開催され、以降、荒川のプロデュースのもと、コロナ禍の2020年を除いて毎年、新横浜で行われてきた。
18回目を迎える今回は、記念すべきショーとなった。例年のようにステファン・ランビエルやシェイ=リーン・ボーンら海外のそうそうたる顔ぶれがそろったのに加え、出演者には高橋大輔、今年5月に競技生活から退いた宇野昌磨が名前を連ねた。
さらには浅田真央が初めてフレンズオンアイスへの出演を果たした。
現役時代の活躍もさることながら、高橋は「アイスエクスプロージョン」「滑走屋」、浅田は「浅田真央サンクスツアー」「BEYOND」「Everlasting33」、宇野は9月7、8日に再演される「ワンピース・オン・アイス」等に出演。現在もそれぞれにショーを牽引するスケーターが一堂に会したのである。
「大ちゃんが意外といちばん頼りになって(笑)」
オープニングでは荒川、高橋、浅田が明るくなったリンクにいて、3人が滑る。荒川が語る。
「振り付けを担当してくださった宮本賢二さんのアイディアも大きくて、3人でスタートするとなったとき、そういえば、この3人で1つのナンバーを滑ったことってないなと思って、創っているとき、楽しかったです。大ちゃんが意外といちばん頼りになって、しっかりしていてびっくりしたんですけど(笑)」
3人の滑る場面は今公演を象徴していた。
ソロのナンバーでは、高橋は『Wake Up, You're Dreaming』を披露。
「(ショーのテーマである)宝石って人を惑わす部分も多いのかなって思うんです。その惑わせるっていうところから、不思議な世界に迷い込んでしまい、そこから抜け出せなくなってしまう。その感じを、自分自身で振り付けしました」
高橋ならではの世界を描くと、浅田は『深夜のシャンデリア』をみせる。