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幼稚園児のようにボールを追う、
ライプツィヒとラングニック哲学。
text by
島崎英純Hidezumi Shimazaki
photograph byGetty Images
posted2018/09/07 08:00
2018-19シーズンは1分け1敗スタートのライプツィヒ。しかし今季もラングニック監督のもとで走るサッカーを極めるはずだ。
他クラブにはないカタルシスが。
それでも、やっぱりラングニック率いるライプツィヒには他のチームにないカタルシスを感じます。ちなみに、カタルシスとは「舞台上の出来事(特に悲劇)を見ることにより引き起こされる情緒の経験が、心の中に鬱積している情緒を解放し、それによって快感を得ること」だそうです。
まさに、ラングニックが掲げるサッカー理念とピッタリというと本人に怒られるでしょうか……。
今後の心配事と言えば、あまりにも極端なサッカーを見せるライプツィヒが残留争いに巻き込まれた場合です。2部に転落してもナーゲルスマンはチームを率いるのでしょうか。野心を抱く青年監督に「約束と違う!」と言われないよう、今季のライプツィヒには常にワンダーで、それでいて結果をも伴うサッカーを期待したいところです。