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東京五輪は中国のメダルラッシュに?
中国陸上界が若手選手を猛烈に育成中!
text by
及川彩子Ayako Oikawa
photograph byAyako Oikawa
posted2018/06/30 08:00
中国陸上界の若き至宝……左が謝震業、右が蘇炳添。アジア陸上界で中国人選手たちが台風の目となっているのは間違いない。
8月のアジア大会では複数の金メダルを目標に。
短距離走では感覚を優先して走る選手も多いが、データの数値を見ることで、正しい走り方、速く走るための方向性を理解し、自分のものにすると大きな飛躍を遂げることがある。
オランダに行く前、後の自己ベストを比較すると3選手(サニブラウン:10秒22→10秒05、謝震業:10秒04→9秒97、蘇炳添:9秒99→9秒91)とも大きくタイムを伸ばしている。理論や練習方法がピタリとはまった好例と言える。
8月にジャカルタで行われるアジア大会では中国は100m、200m、そして400mリレーで金メダルを目標にする。
今後、蘇炳添と謝震業の2人はヨーロッパで試合をこなし、アジア大会に乗り込むが、ジャカルタの地で再びの9秒台を出すのか、それとも日本選手が彼らに土をつけるのか……楽しみな一戦になりそうだ。