フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
ザギトワ首位、メドベデワ2位のSP。
自己ベストの宮原4位、坂本も5位に。
posted2018/02/22 11:30
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph by
Asami Enomoto/JMPA
2月21日の女子SPは、上位2人が歴代最高スコアを更新させるという、オリンピックらしいレベルの高い戦いとなった。日本勢の2人も、自己ベストスコアを更新させて快調なスタートをきった。
30人の女子の中で、トップに立ったのは予想通り15歳のアリーナ・ザギトワだった。
歴代最高スコアで1位のザギトワ。
ザギトワは『ブラック・スワン』のSPで、スピンから演技を開始し、ステップシークエンスへ、そして後半に差し掛かったところで3ルッツ+3ループ、3フリップ、2アクセルを次々成功させた。82.92で、3人前に滑ったエフゲニア・メドベデワの出した歴代最高スコアをさらに抜いた。
「点を見たときは嬉しかったけれど、予想はしていませんでした。これまでで最高のできのSPだったけれど、まだ進歩の余地はある。ジャンプの前にもっとスピードも出せるし、もう少し着氷もスムーズにできる。それにもっと表現もできると思います」と15歳らしからぬ、自分に厳しい評価を与えた。
自己ベスト出すも2位スタートのメドベデワ。
エフゲニア・メドベデワは、ショパンの『ノクターン』でやはりスピンから演技を開始。ゆったりとステップシークエンスを見せた後、後半で3フリップ+3トウループ、3ループ、2アクセルを着氷。
総合81.61で、自身が持っていた歴代最高スコアを上回る点を出した。
「緊張したけれど、団体戦のときほどではなかった。オリンピックに出ているという喜びを感じながら滑ることができました」と、演技後に感想を述べた。
同じエテリ・ティベリゼ・コーチの元でトレーニングをしているザギトワについて、「彼女が毎日練習するのを見ているので、(高い)スコアを見ても驚きませんでした」と語っている。