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ザギトワ金、メドベデワ銀の歴史的激戦。
宮原4位、坂本6位も大健闘と称えたい!

posted2018/02/24 11:50

 
ザギトワ金、メドベデワ銀の歴史的激戦。宮原4位、坂本6位も大健闘と称えたい!<Number Web> photograph by Asami Enomoto/JMPA

世界最高得点での金メダル、上位選手のほとんどがノーミスと、史上最高レベルの激戦になった女子フィギュア。

text by

田村明子

田村明子Akiko Tamura

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Asami Enomoto/JMPA

 2月23日は、平昌オリンピックフィギュアの締めくくりとなるに相応しい、素晴らしい女子の決勝となった。

 トップ6人中5人がほぼノーミスという、おそらく過去のオリンピック史上最高レベルの華やかな戦いだった。

 激戦を勝ち抜いてトップを保ち、金メダルを手にしたのは15歳のアリーナ・ザギトワだった。

『ドン・キホーテ』のフリーは、すべてのジャンプエレメンツを10%ボーナスがつく後半に詰め込んだ、体力がある彼女ならではのプログラムである。1つ目の3ルッツをコンビネーションにしそびれたことが唯一の難点だったが、2つ目の3ルッツに3ループをつけて見事にリカバー。とにかくジャンプに関しては、誰にも文句を言わせないみごとな演技で総合239.57と自己ベストスコアで優勝した。

「ミスをする余地はないと思っていました。緊張で手がふるえていたけれど、体は何をすればいいのか覚えていてくれた」と通訳を介して笑顔で語った。

 ザギトワは1998年長野オリンピック金メダリストの、タラ・リピンスキーに次いで史上2番目に若い女子チャンピオンになった。

銀メダルに終わったメドベデワ。

 エフゲニア・メドベデワは、『アンナ・カレーニナ』のプログラムで、3フリップ+3トウループから演技を開始。7度の3回転をすべてこなし、最後までミスなく滑りきるとこみ上げてくる感情を抑えきれないように、少し涙ぐんだ。

 フリーは156.65で、なんとザギトワと同点。だが結局SPの点差で敗れた。

 過去2年間、ずっと女子フィギュア界を牽引してきた世界女王だったが、右足を骨折してGPファイナルを休んだことが彼女のメダルの色を分けたのではないだろうか。それでも愚痴めいたことはいわずに、毅然とした態度で最後まで会見にのぞんだ。

「今日は後悔のない演技ができました。何もやり残したことはない。アンナ・カレーニナになりきることができたと思う」とコメント。後輩のザギトワを、笑顔で祝福した。

【次ページ】 自己ベストで銅メダルを手にしたオズモンド。

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