フィギュアスケート、氷上の華BACK NUMBER
ザギトワ首位、メドベデワ2位のSP。
自己ベストの宮原4位、坂本も5位に。
text by
田村明子Akiko Tamura
photograph byAsami Enomoto/JMPA
posted2018/02/22 11:30
15歳にして史上世界最高得点でSP首位に立ったザギトワ。ロシアから来た上位2人は別次元の強さを見せている。
ノーミスで3位に入ったオズモンド。
3位のケイトリン・オズモンドは、エディット・ピアフ『パリの空の下』のメロディにのって、3フリップ+3トウループ、3ルッツ、そして後半で2アクセルを降りた。
回転の軸があまりまとまっていなかったものの、そのぶん高さのあるジャンプである。78.87でパーソナルベストスコアを更新。
「団体戦ではそれなりに楽しんだけれど、満足のいく演技ができなかった。ここでは練習通りに楽しみながら滑ることができました」と笑顔で語った。
ジャンプでの回転がすべて認定された宮原が4位。
4位についたのは、宮原知子である。団体戦ではSPのコンビネーションジャンプで厳しい判定を受けて、ぐっとためて跳ぶように意識して練習をしてきたという。
『サユリ』のサントラに合わせて、3ルッツ+3トウループ、間にコンビネーションスピンを2種類入れてから後半で3ループ、2アクセルと、見事にノーミスで決めた。すべてのジャンプが認定されて、75.94というパーソナルベストスコアが出ると、驚きの表情から笑顔になった。
「やっと75点が出せたという気持ち。70点台出てくれ! と願いながら待っていました。6分(6分間練習)で(ジャンプが)すごく良かったのでそのイメージを持ちながら、ぐっと跳びました。
最後まで結構緊張してると自分でも感じていたので、なんとか大きなミスなく滑れてひとまずほっとしています。自分が頑張ってきたことをすべて出し切りたいと思ったので、ステップとかスピンとか細かい取りこぼしがないように気を付けながら滑っていました」と安堵の表情を浮かべた。