詳説日本野球研究BACK NUMBER
第100回甲子園、大阪代表は2校だが。
大阪桐蔭と履正社が同地区では……。
posted2017/12/10 09:00
text by
小関順二Junji Koseki
photograph by
AFLO
来夏の甲子園大会は100回記念ということで北海道、東京以外でも、埼玉、千葉、神奈川、愛知、大阪、兵庫、福岡の7府県から2校が選出される。このうち南北に分かれて甲子園出場を争う神奈川は、強豪校が南北どちらか一方に偏らない絶妙のバランスとなった。
今秋の神奈川大会準々決勝まで勝ち残った16校がどのように2地区に振り分けられたかというと、北地区には東海大相模(今秋の優勝校)、慶応高(準優勝校)、桐光学園(3位)、日大高、横浜商大高、向上、白山、弥栄(以上16強)の8校、南地区には鎌倉学園(今秋4位)、横浜隼人、磯子、藤嶺藤沢、横浜(以上8強)、横浜商、平塚学園、山北(以上16強)の8校が振り分けられた。
横浜は秋の神奈川大会準々決勝の鎌倉学園戦、8回表に8-8の同点に追いつきながら、その裏に7点を奪われてまさかのコールド負けを喫した。齊藤大輝(2年・二塁手)、万波中正(2年・外野手)、及川雅貴(1年・投手)らを中心とした個人能力は東海大相模と双璧で、この両校は南北両地区に振り分けられている。
大阪桐蔭、履正社以外にも北は強豪だらけ。
神奈川とは対照的に、大阪はアンバランスである。春のセンバツで優勝を争った大阪桐蔭と履正社の2強が同じ北地区に顔を並べているのだ。この2校は新チームになった秋の大阪大会でも決勝で顔を合わせているように、今や大阪の高校野球を象徴する存在と言っていい。
大阪桐蔭と履正社ともに夏の甲子園に揃って出場し、決勝で相まみえるというのが大阪府高等学校野球連盟の悲願だと思っていたが、どうも違うらしい。
秋の大阪大会5回戦に進出した16校で見ても、一方に偏っている。大阪桐蔭と履正社以外だと今秋8強の池田、箕面学園、16強の金光大阪、四條畷、大産大付、香里丘、関西創価、豊中、関大一が北地区に振り分けられた。
それに対して南地区は近大付(3位)、興国(4位)、大塚、大商大堺(以上8強)、岸和田(16強)となっている。