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第100回甲子園、大阪代表は2校だが。
大阪桐蔭と履正社が同地区では……。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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posted2017/12/10 09:00

第100回甲子園、大阪代表は2校だが。大阪桐蔭と履正社が同地区では……。<Number Web> photograph by AFLO

2017年センバツ決勝で実現した大阪決戦。第100回記念大会で両雄が甲子園に並び立つことはない。

以前は南にPL学園という存在があったが。

 夏の上位校も大冠(準優勝校)や8強に進出した春日丘、汎愛が北地区に振り分けられ、秋の活躍が目立った公立校も池田、四条畷、香里丘、豊中が北地区に振り分けられている。南地区に振り分けられた近大付、興国、上宮太子、大商大堺、大体大浪商、東大阪大柏原には有利な状況が生まれている。

 2008年の第90回大会もやはり大阪桐蔭と履正社が北地区に振り分けられ、両校は決勝で対戦。大阪桐蔭が2-0で勝利した。このとき同地区に大阪桐蔭と履正社がいることに違和感を覚えなかったのは南地区にPL学園がいたからだが、同校が野球部の活動を休止した現在、大阪桐蔭と履正社が同じ北地区に振り分けられ、なおかつノーシード制の大阪では初戦で対戦する可能性があることに違和感を感じる。

神奈川は80回と90回大会で地区割りを変更した。

 神奈川、大阪ともに10年前と同様、南北各校を振り分け、今回もそれを踏襲している。ただ神奈川は80回大会と90回大会の地区割りで変更を加えている。

 80回大会では東神奈川地区に川崎市、横浜市の97校を振り分け、西神奈川地区には川崎、横浜以外の107校を振り分けていた。90回大会は東西ではなく南北に神奈川を分割し、強豪が集まる横浜地区を南北に分けた。これによって慶応高、桐蔭学園と横浜が別地区になったのだ。 

 過去9年間、この2地域では南北のいずれが甲子園代表になったかも調べてみた。

 大阪では南地区はPL学園、東大阪大柏原、大阪偕星学園の各1回で計3回。北地区は履正社2回、大阪桐蔭4回で計6回と北地区が優位に立っている。

 神奈川は南地区が横浜隼人1回、横浜4回で計5回。北地区が東海大相模3回、桐光学園1回で計4回と拮抗している。

 10年経てば勢力図も変わるというのが高校野球界の常識である。PL学園がいなくなった今、大阪桐蔭と履正社を2トップと認識して、両校を別地区に振り分ける柔軟性があってもよかった。

【次ページ】 では、大阪を東西に分けてみてはどうか?

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