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今年のJ1優勝をデータで見てみると?
鹿島の法則、2位セレッソの命運は。
posted2017/07/08 07:00
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相変わらずの試合巧者ぶりを見せる鹿島と、ハードワークを身につけたC大阪。もちろん2クラブ以外にも栄冠を奪うチャンスはある。
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![戸塚啓](https://number.ismcdn.jp/mwimgs/3/7/90/img_37c8e9203c8fa7b898f88a9f8471dbc79774.jpg)
戸塚啓Kei Totsuka
photograph by
J.LEAGUE PHOTOS
2017年のJリーグ王者は、鹿島アントラーズかもしれない。シーズンは前半戦を終えたところだが、見逃せないデータがあるのだ。
過去10シーズンの前半戦終了時(17節終了時)の順位と、最終的な順位に着目してみる。2ステージ制で争われた'15年と'16年は、第1ステージの順位を前半戦終了時とし、年間順位を最終的な順位とする。
Jリーグ最多8度の年間王者に輝いている鹿島は、前半戦終了時の順位よりも最終順位が悪かったことが、わずかに1度しかない。2010年の前半戦を3位で折り返しながら、4位でシーズンを終えたことがあるだけなのだ。後半戦にとりわけ強いのが、データから見えてくる鹿島のチームカラーなのである。
昨年は第1ステージを制したものの、第2ステージは11位に沈む。年間順位は3位だった。それでも、チャンピオンシップ(CS)で川崎フロンターレと浦和レッズを連破し、7年ぶりにリーグ戦のタイトルを獲得している。1点差ゲームを2度制したうえでのCS制覇は、クラブに息づく勝負強さを示すものだった。
鹿島の勝負どころを見極める戦術眼は相変わらず。
第14節から指揮を執る大岩剛監督のもとで、鹿島はリーグ戦5連勝を飾っている。通算では12勝5敗の勝点36で、“夏の王者”に輝いたのだった。
第17節の柏レイソル戦では、アウェイでの撃ち合いを3-2で制した。柏戦から中2日で臨んだガンバ大阪とのアウェイゲームでは、遠藤康のゴールを守り切って1-0で勝点3をつかんでいる。
試合ごとに選手を入れ替えつつもチームのレベルを保ち、勝負どころを見極めるチームとしての戦術眼が、現在の好調を支えている。押し込まれた時間帯を硬軟自在にしのぐ試合運びは、他チームには見られないものだ。