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リオでの敗退劇から考える4年後――。
東京世代に“トルシエ式”の採用を!

posted2016/08/31 17:00

 
リオでの敗退劇から考える4年後――。東京世代に“トルシエ式”の採用を!<Number Web> photograph by AFLO

数々の衝突はあったが、トルシエ監督は小野伸二ら若い世代を引き上げ、さらに結果を残したのも確かである。

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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 リオ五輪が終わり、各競技団体は4年後の東京五輪に向けて動き始めた。サッカーはリオ五輪ではロンドン五輪のベスト4を越えることができず、グループリーグで敗退。期待感は大きかったはずだが、他競技の活躍が目立ったこともあってサッカーはその存在が消えてしまっていた。東京五輪ではメダルは必須ノルマ。そのミッションを達成するためには、残り4年間で何をなすべきなのか――。

 東京五輪がリオ五輪と同様のレギュレーションだと考えると、東京五輪の出場資格は1997年1月1日以降に生まれた選手になる。その場合、東京五輪に向けて最大の強化策は、U-19代表がアジア予選を突破し、U-20W杯に出場することである。リオ五輪でグループリーグ敗退を喫したのは、チームとして守備の整備ができなかった点が大きいが、個々では国際経験不足とそれに起因するメンタルの弱さが問題だったのだ。

まずは'07年以来のU-20W杯出場を果たせるか。

 ロンドン五輪はU-20W杯を経験せずとも結果を残したが、これは南アフリカW杯と同じく戦術がハマったことで選手が個々の自信よりもチームに対して自信を持ち、組織としてまとまったことからである。だが、相手に警戒され、チームのやり方を研究されたメキシコ戦では逆転負けを喰らい、韓国にはなす術なく完敗し、結局メダルは獲得できなかった。もしメンバーの国際経験が豊富で個人戦術の容量が大きければ、相手に研究されても自分たちの力でなんとか局面を打開してメダルを獲得できた可能性が高い。

 国際経験を豊富に得て、選手としてタフになるには……例えば2014年から、J3に「U-22選抜」を作って強化しようとしたものの失敗したように、ただ単純に強化の場を提供するだけで良いのではない。選手自らが真剣勝負を勝ち取って世界に進み、その場で戦わないと自信は得られないのだ。それゆえ2007年カナダ大会以降、U-20W杯に出場できていないのは由々しき問題であり、来年韓国で開催されるU-20W杯出場は最低限のノルマともいえる。

 U-20W杯韓国大会出場を目指す現チームは、内山篤監督のもとで海外遠征をはじめ毎月コンスタントに活動し、強化を図ってきた。AFC U-19選手権まで約1カ月半しかないが、これまで時間をかけて着実に強化を続けてきたので、後は突破を祈るしかない。

【次ページ】 今でも語り草の“黄金世代”ブルキナファソ遠征。

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