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南野拓実の視点で振り返る1勝3敗。
確かに見られた欧州での成長の跡。 

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佐藤俊

佐藤俊Shun Sato

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posted2016/06/01 10:40

南野拓実の視点で振り返る1勝3敗。確かに見られた欧州での成長の跡。<Number Web> photograph by AFLO

ボールに絡んだ時は、他の選手とは違う力強さを見せた南野拓実。チームを「勝たせる」選手になれるか。

欧州で学んだ、ブロックの固さとミドルの重要性。

 つづくギニア戦は、「ゴールとアシストに関わる」ことを意識してプレーした。試合は先制したものの同点に追いつかれ、嫌な空気が流れていた。だが前半39分、南野が豪快なミドルを突き刺し、決勝点を奪った。

「ミドルシュートは狙っていました。欧州のチームはブロックを敷いて守ると崩し切るのがすごく難しいんで、ミドルとかシュートを打たないと相手のラインが崩れないし、それを決められる選手にならないと上のレベルでは通用しない。だから、ミドルはすごく重要ですし、コースが見えたらとにかく打とうと意識しています」

 試合後、フッと笑顔を見せたのは決勝ゴールを挙げたこともあるが、欧州で身に付けた意識が代表でも自然とプレーになって表れ、結果に結びついたからだろう。

日本語で話せるのは「ほんまにラク」。

 この試合は、もうひとつ改めて感じたことがあった。今大会、左サイドバックの三丸拡と一緒にプレーするのは初めてだったが、違和感なくできたという。

「ミツ君(三丸)とは今回初めてやったけど、話をしていたのでまったく問題がなかったです。こうして考えると日本語でコミュニケーションを取るのは、ほんまにラクやなと思いましたね。言えば分かるし、言ってくれると自分も理解できる。意識せずともスッと耳に入ってくるんです。

 でも、ザルツブルクだとドイツ語なんでうまく伝わらないことが多いし、試合中にブラブラとドイツ語で言われても分からへんことが多い。言葉が分かれば意志疎通も早くできるし、慣れるのも早いんで言葉の重要性を改めて感じました」

 三丸とは試合中から言葉をかわし、試合後も意見交換をした。縦への突破が持味の三丸をいかし、そこに自分が絡んで崩していけば攻撃のバリエーションが増える。そうして、自分はさらにゴールに絡むプレーをしていく。イングランド戦へ向けてプレーのイメージが膨らんだ。

【次ページ】 南野「相手にとって怖いプレーを」

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