畠山健介のHatake's roomBACK NUMBER
畠山健介が英国で驚きの怒られ方!
「システムと個人判断」のバランス。
text by
畠山健介Kensuke Hatakeyama
photograph byKensuke Hatakeyama
posted2016/04/15 07:00
強面なのに、実はとても面倒見がいいニリ・ラトゥ。家も車も、彼のおかげだ。
ニリが考えてくれた、家問題の解決方法。
ひとまず家が決まったのに、新たな問題が山積でどんよりする。そんな僕の事情を聞き、不憫に思ったニリが「俺に任せろ! 考えがある」と分かりやすい英語で言ってくれた。
イギリスでは、家や保険に関する契約は通常年単位、最低でも6カ月から、というルールがある。このルールがあるため、僕のような短期滞在の人間が家を借りるのは容易ではない。
ニリは、自身が住んでいる家を管理する不動産屋のおじちゃんに事情を説明。短期滞在の僕のために、便利な場所に新たな家を用意してくれようとした。
実はニリも引っ越しを考えていたらしく、ニリが家族と住むつもりだった家に先に僕に住まわせて、僕が日本に帰国したら、ニリがそこに引っ越すというアイデアを不動産屋のおじちゃんに提案してくれたのだ。おじちゃんも快く承諾した。
こうして、僕のニューカッスルの住まいが決まった。場所はジェズモンドというエリア。都心に近く、ファルコンズのメンバーが多く住んでいる。飲み屋も多く、週末や祝日はたくさんの人で賑わう。家には家具が完備され、心の支えであるWi-Fiもあった。
ニリが神様に思えた。僕は彼に感謝し、何度も何度も「センキュー。センキュー」と言った。ニリは日本語で「うん、大丈夫大丈夫」と笑顔で返してくれた。
1カ月のレンタカー生活を経て車もゲット。
車はなかなか用意してもらえなかったので、自分で借りることにした。
インターネットで色々検索し、ニューカッスル空港で借りられる車を探し、またもニリと一緒に借りに行った。帰国するまでの間、約3カ月間借りる予定で申し込むと、レンタカー屋さんから「点検などをしたいから、28日毎に来てくれ、その都度更新しよう」と言われた。
僕は了承して28日分の料金を支払い、ついに車を手に入れた。イギリスは左側通行で、大半の車が右ハンドル。日本と同じなので運転しやすいが、取り締まりはとても厳しい。スピード違反防止のために街の様々な場所にカメラが設置され、厳しくチェックされている。また、日本人には馴染みのない「ラウンドアバウト(環状の交差点)」がある。異国でのトラブルを避けるため、僕は日本に居る時以上に安全運転を心がけた。
月日が経ち、1回目の更新をするために「空港に行かないとな」と思っていた矢先、ようやくクラブから車が用意されることになった。必要書類やレンタカーの返却やら色々面倒があったが、無事にマイカーをゲットできた。