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ドイツで食事改善ブームが過熱気味。
レバンドフスキが牛乳をやめた理由。
text by
木崎伸也Shinya Kizaki
photograph byGetty Images
posted2016/02/23 10:50
レバンドフスキはリーグ第22節終了時点で22ゴールをあげ、得点ランキングで首位を走る。
レバンドフスキは妻の提案で牛乳をやめた。
とはいえ、長谷部のように模範的な食事をしている選手はヨーロッパでは少ないのだろう。食事改善のブームはさらに加速し、今年に入ってからも効果を口にする選手が次から次に出ている。科学的な根拠が示されているわけではなく、あくまで彼らの体験談なのだが、それらの共通点をあぶり出してみたい。
まずは、ブンデスリーガの得点ランキングで首位に立つバイエルンのロベルト・レバンドフスキ(27歳)だ。ヴェルト紙日曜版(1月31日付)のインタビューで、このポーランド代表FWは「牛乳を飲むのをやめた」と明かした。
意識が変わるきっかけになったのは、妻のアンナが食事改善を提案したからだった。アンナは空手家やフィットネストレーナーとして活動しており、栄養学のエキスパートでもある。
食事の順番を逆にし、ケーキから食べる。
たとえば、食事の順番を普通とは逆にする方法。まずデザートを食べ、続いてメイン、そして最後にサラダを食べるのである。
「まずケーキを食べ、続いてパスタと肉、そして最後にサラダもしくはスープを口にする。この食事法は脂肪の燃焼を高めるんだ。(中略)始めて以来、体がさらにフィットし、より力を発揮できるようになった」
また、フランクフルトと同じく、レバンドフスキは乳製品と距離を置いている。
「以前は朝食にミューズリーと牛乳を摂っていた。しかし午前練の前に体がだるく感じることがあり、その原因は朝食にあると思われた。今では豆乳と小麦も排除して、アーモンドミルク、ココナツミルク、ライスミルクを代わりに口にしている。甘い物が大好きでチョコバーをよく食べていたが、今では滅多に手に取らない。チョコであってもカカオ100%のものを選ぶようにしている」
ドルトムント所属時代、あまりにも体が引き締まっていることから、チームメイトから「The Body」というあだ名をつけられたことがあった。甘い物に目がない“スイーツ男子”限定のやり方のような気がしないでもないが、結果が出ているのは事実だ。