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「Jの名将」から代表監督を選ぶ5カ条。
当てはまる候補者は9人、最適任は?

posted2015/02/26 16:30

 
「Jの名将」から代表監督を選ぶ5カ条。当てはまる候補者は9人、最適任は?<Number Web> photograph by Takuya Sugiyama/Toshiya Kondo

オリヴェイラ(右)も、ストイコビッチも、Jの実績で見れば、いずれも“名将”だが……。

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北條聡

北條聡Satoshi Hojo

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Takuya Sugiyama/Toshiya Kondo

 ツギノカントク、説明してね!

 いや、ちょっと待って、ちょっと待って、お兄さん――意図分からんから選べませ~ん!……じゃあマズいですよね、現場の方々は。でも、実際のところ、分かるようで分からないのが、監督選びの意図――選考基準でしょう。

 そこで、いま一度、考えてみようということで、日本代表の監督人事に関する考察を始めたわけです。前回は「どこから」選ぶかという話に焦点を絞り、国内(J)ブランドも選択肢に入れてみてはどうかという提案をしましたが、さて今回は――。

 次期代表監督に求める条件とは何なのか?

 いつ決めるの? 今でしょ。どこまでお願いするの? ロシア(3年後)まででしょ。どのくらいまで(お金を)出せるの? 2億円強でしょ……といった具合に肝心の条件を挙げる前から、いろいろと制約があるんですね。

監督選びの「招活」も原則的には「独身狙い」だが……。

 監督選びの「招活」も原則的には「独身狙い」になります。今回のように「突然の別れ」を迎えたケースでは、マッチングの成否を左右するタイミングの悪さが最大のネックでしょう。ともかく、求める条件を探る前に、あらかじめ確認しておきたいモノがもう一つ。

 次期代表監督にいったい「何を」期待するのか?

 ロシア大会でベスト16以上へ導く――。何よりも「結果」でしょう。それも「3年後」に。7年後や14年後の未来を託すわけじゃない。4年周期で「決算」を迎えるフル代表は育成の場じゃないでしょう。理想の追求は、3年後の未来から逆算していただかないと。世界の強国に胸を借りる機会の少ない日本は妄想を抱きやすいですからね。夢がない? いや「世界の16強」に食い込むだけでも快挙なのだとご理解いただきたいものです。ブラジル大会での惨敗は不運? まさかね。

【次ページ】 身の丈を知るのも、監督選びの重要なポイント。

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