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リリーフ“3年寿命説”から考える、
セ・パ各チームの「シーズン計画」。 

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小関順二

小関順二Junji Koseki

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photograph byHideki Sugiyama

posted2014/04/24 10:30

リリーフ“3年寿命説”から考える、セ・パ各チームの「シーズン計画」。<Number Web> photograph by Hideki Sugiyama

現在39歳、日本人最多セーブを更新し続けている中日・岩瀬仁紀。今季は4月20日時点で5試合登板1敗2セーブだが、開幕前のインフルエンザ罹患のことを考えれば、これからが本調子か。

現在低迷中の6人の中継ぎ投手たちも。

 次の選手たちはリリーフ投手としての実績を持ちながら、今現在、低迷ないしは故障のため出場が限られていたり、成績が下降している選手たちだ。

浅尾拓也(中日)……'08~'11年の4年間に各季40試合以上登板、'12年は29試合
松岡健一(ヤクルト)……'08~'11年の4年間に各季50試合以上登板、'12年は7試合
ファルケンボーグ(楽天)……'09~'11年の3年間に各季40試合以上登板、'12年は23試合
山口俊(DeNA)……'09~'12年の4年間に各季50試合以上に登板、'13年は44試合
久保裕也(巨人)……'10~'11年の2年間に各季60試合以上登板、'12年は2試合
岸田護(オリックス)…'10~'12年の3年間に各季50試合以上登板、'13年は37試合

 山口俊は出場試合だけ見れば相変わらず守護神として機能しているように見えるが、昨年の防御率5.40、今年の防御率8.44は大きな壁にぶち当たっている何よりの証拠。今年度版の『プロ野球問題だらけの12球団』(草思社)では先発転向のほうが持ち味は発揮できると書き、山口に代わる中継ぎエースには2年目の三嶋一輝を推した。現代野球はリリーフ陣の整備を先行させたほうが好結果を招く傾向があるので、中畑清監督には検討してほしい。

岩瀬仁紀を筆頭にした「鉄腕」たち。

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 活躍→壁に当たる→復活、というのが多くのリリーフ投手がたどる道だが、一度も大きな壁を経験しない選手もいる。岩瀬仁紀(中日)はその最たる選手で、新人年の'99年に主に中継ぎとして65試合に登板、10勝2敗、防御率1.57という見事な成績を挙げて以来、昨年までの15年間、各季50試合以上の登板を継続している。まさに“鉄腕”と形容していい。この岩瀬と似た道を歩んでいるのが次のリリーフ投手たちだ。

武田久(日本ハム)……'06~'12年の7年間に50試合以上登板、'13年は47試合
宮西尚生(日本ハム)……'08~'13年の6年間に50試合以上登板
山口鉄也(巨人)…………'08~'13年の6年間に60試合以上登板
平野佳寿(オリックス)……… '10~'13年の4年間に60試合以上登板
増井浩俊(日本ハム)……'11~'13年の3年間に50試合以上登板
森福允彦(ソフトバンク)…… '11~'13年の3年間に50試合以上登板
益田直也(ロッテ)…………'12~'13年の2年間に60試合以上登板
西村健太朗(巨人)…………'12~'13年の2年間に60試合以上登板
田島慎二(中日)…………'12~'13年の2年間に50試合以上登板
マシソン(巨人)……………'12~'13年の2年間に40試合以上登板

【次ページ】 各チームの1試合あたり投手起用数が意味するもの。

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