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<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(海外編) 

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posted2012/12/08 08:02

<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(海外編)<Number Web> photograph by Getty Images

“最強”の男を「噛ませ犬」が倒した前代未聞の番狂わせ。

<10位> ジョー・フレイジャー×モハメド・アリ 第1戦 (15回判定/1971年3月8日)

 不敗の“真の”世界チャンピオン同士の世紀の一戦。試合前の全世界的盛り上がりが凄かった。熱狂的なアリファンであった私のアリの勝利への確信は、ほとんど信仰に近いものがあったと思う。アリの初敗北にしばらく落ち込んだ。(50代)

 ヘビー級が最も輝いていた'70年代の初め、「よき米国人の象徴」スモーキングジョーと兵役拒否でタイトル剥奪の憂き目を見た「反体制派」のアリとの一戦。アリが最終回ダウンして勝負は決した。試合後勝者フレイジャーが入院し、アリの人気が逆に高まったという。(60代)

 リアルタイムでは観てはいませんが、当時のビデオを観ても緊張感が伝わってきます。アリがダウンした時にショックで心臓マヒを起こした人が居るという逸話にも納得。(50代)

<9位> マニー・パッキャオ×リッキー・ハットン (2回KO/2009年5月2日)

 デラホーヤに勝利したパッキャオを応援していましたが、あんなに衝撃的な決着は予想できませんでした。だって相手はハットンですから! いまだに当時の映像が鮮明に頭の中に残っています。録画したDVDは死ぬまで大事にします。(30代)

 「ボクシングって何が面白いの?」と聞かれた時に、まずこの試合を見せる。現役世界一の選手を説明するのに最良の試合。6分弱の試合の中に、ボクシングの面白さが凝縮されている。(40代)

 こんなすごいフィニッシュブローは未だかつて、見たことがない。左のスイングがまともに入って卒倒するハットン! 倒したパッキャオの超人ぶりが際立っていた。アジアの誇り、ここに極まれり。(50代)

 引退間際のデラホーヤは倒せても、ハットンはイケイケのスーパーライト級。さすがに勝てないだろう、と思っていた試合でした。それでも結果は、もう謝るしかないくらい完璧なKO勝利。その後のパッキャオの試合を見ても「ああ、自分はいまレジェンドをリアルタイムに体験してるんだな」と思えます。(30代)

 階級を上げ、皆苦戦を予想する中での衝撃のKO! ハンマーで殴られたかのようなノックアウトシーンは、ボクシング史に残る試合だった。(30代)

<8位> ノニト・ドネア×フェルナンド・モンティエル (2回TKO/2011年2月19日)

 どちらも歴史に名を残す王者だが、モンティエルがあんな風に倒れるとは――。ドネアは桁違いの実力! 軽量級とは思えないほどのパンチ力と、タイミング、ボクシングセンスはこれまでに見た選手の中でもピカイチ。(30代)

 1Rから激しい打ち合いとなり噛み合ったボクシング、2Rにドネアの伝家の宝刀の左フックが炸裂するとモンティエルは手足を痙攣させるダウン、まさに衝撃のシーンでした。それでも立ち上がって試合を続けようとしたモンティエルにも驚きました。(40代)

 2Rにドネアのカウンターがもろにモンティエルの顔面を捉えたシーンはあまりにも衝撃的でしばらく言葉が出ませんでした。これでは西岡選手も勝てないかなと納得してしまいます。あの長谷川選手が負けたモンティエルでさえもKOされてしまうというところにドネアの強さが際立つ、そんな印象でした。(20代)

<7位> ジェームス・ダグラス×マイク・タイソン (10回KO/1990年2月11日)

 地球上最強と呼ばれた男が東京ドームのリングでテンカウントを聞いた! 日本発、世界驚愕の番狂わせ。ダグラスのダウンはロングカウントに救われたり、両目が塞がったタイソンがマウスピースを吐き出しながらレフェリーに抱きかかえられたりするシーンなど、今も鮮明に思い出す。(40代)

 当時は中学生の時で、ボクシングの勢力図とか誰が強いとか、全く知らず、「タイソンが世界で一番だ」とだけ思っていました。そのタイソンがマットに沈んだ時の衝撃は今でも色あせていません。(30代)

 当時誰も倒せないと思われていた絶頂期のチャンピオンを「噛ませ犬」がKOした史上最高のアップセット。ロングカウント等も揶揄されたが、それほど当時のタイソンは強かった。(40代)

【次ページ】 ボクシング史に屹立する名勝負の数々。

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