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<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(海外編)
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byGetty Images
posted2012/12/08 08:02
「実現不可能」と言われた試合、まさかの逆転劇……。
<15位> サルバドール・サンチェス×ウイルフレド・ゴメス (8回TKO/1981年8月21日)
KOキングのゴメスが1階級上げてサンチェスに挑戦。KO必至のスリリングな戦いが予想される中サンチェスがアウトボクシングでゴメスを追い詰めKO勝ち。柔よく剛を制する戦いとなった。サンチェスは防衛戦後、交通事故で死去。負けたゴメスはその後17回連続KO防衛、3階級制覇を達成する。(40代)
デビュー2戦目以降、全戦全KO勝ちのゴメスが挑んだが、サンチェスが立ちはだかりKO負け。サンチェスの淡々と仕事をこなすクールな顔と、こんなはずではないというような首をかしげるゴメスの表情が印象的。(40代)
<14位> マニー・パッキャオ×オスカー・デラホーヤ (8回TKO/2008年12月6日)
軽量級上がりのアジア人選手がナチュラルウエイトで中重階級の欧米人を打ち負かした、という歴史的一戦だった。パッキャオの存在が、今日の軽量級隆盛に一役買っていることは間違いない。(20代)
実現不可能と思われた試合が現実のものになってしまったという驚き。世界的なビッグマッチであるにもかかわらず識者の勝敗予想は一方的にパッキャオ不利。にもかかわらずファンの大半はパッキャオ勝利を期待(信じて)いた。こういう組み合わせを実現できること自体がさすがアメリカ、と感じました。(40代)
<13位> トーマス・ハーンズ×ロベルト・デュラン (2回TKO/1984年6月15日)
あのデュランが完膚なきまでに粉砕された衝撃のKOシーンは、今も忘れられない。ハーンズの魅力は勝つ時の強さと負ける時の弱さのギャップの差が激しいところである。(40代)
ラスベガス恐怖の一撃! ハーンズのカッコいいボクシング全開の試合。何度見てもスカッとします。(30代)
ハーンズの良さばかりが出た試合だった。ハーンズの強烈なパンチを数多くまともに浴びながら、それでも強気に構えて最後は前のめりにKOされたデュランの潔さに感動した。(40代)
<12位> ディエゴ・コラレス×ホセ・ルイス・カスティージョ 第1戦 (10回TKO/2005年5月7日)
一発の強打を誇る長身のコラレスと豊富な手数と馬力が魅力のカスティージョが見せた激しい打撃戦と逆転劇を「つまらない」と言う人はいないと思います。記憶の新しさで一位にしました。(20代)
まさかの大逆転劇! 「これだからボクシングはわからない」。そう言わしめる試合だと思います。ダウンしてもう止められても仕方のない状況からのコラレスの逆転TKO、忘れられません。名勝負を続けたコラレスがこの後、事故でこの世を去るとは残念でなりませんでした。(40代)
<11位> フリオ・セサール・チャベス×メルドリック・テイラー 第1戦 (12回TKO/1990年3月17日)
なんと言ってもチャベスがキャリア初となる黒星寸前、ゴングの僅か2秒前でテイラーをKOしたシーンは衝撃的だった。(20代)
最強の名をほしいままにしたチャベスが、テイラーのスピードに苦戦。ポイントでリードされたチャベスが、最後の最後で一撃で決める、ドラマチックな幕切れ。リアルタイムで見ましたが、ビデオで何度も見直しました。(40代)