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<Number読者が選ぶ> ボクシング、伝説の激闘ベスト20!(海外編)
text by
Number編集部Sports Graphic Number
photograph byGetty Images
posted2012/12/08 08:02
ボクシング史に屹立する名勝負の数々。
<6位> オスカー・デラホーヤ×アイク・クォーティ (12回判定/1999年2月13日)
WBAクォーティ、WBCデラホーヤ、IBFトリニダードとこの時期のウェルター級王者は、凄い面子だった。そのうちの2人の対決。早いジャブの駆け引きだけでも痺れる試合。6Rのダウン合戦もいいが、やはり最終ラウンド、デラホーヤが、左でダウンを取ってからのラッシュとクォーティの粘り、そして「ガス欠」がハイライト。(30代)
ボクシングを知らない人にどれか一戦見せるとしたら、この試合を選びたい。とにかくマンガでも描かないような熱い展開。最終ラウンドのデラホーヤのラッシュなんて、興奮を通り越して笑えてきます。(30代)
それまでは、テレビ中継のある日本人の世界戦しか見たことなかった私が、WOWOWのエキサイトマッチではじめてみた世界のボクシングがこの試合! そりゃ、ハマリます! 12Rのデラホーヤの圧巻のラッシュ&その後の沈黙! 凄い試合だった! ここからデラホーヤファンになり、数々の試合を見たが、これに勝るものはなかった。(40代)
無敗王者が揃った'90年代後半のウェルター級最高の試合ではないかと思います。技術、スピード、パワーを併せ持った両者がシーソーゲームで最後の最後まで引かずに打ち合った。「素晴らしい」の一言。(30代)
<5位> イベンダー・ホリフィールド×マイク・タイソン 第1戦 (11回TKO/1996年11月9日)
復帰後、無敵と思われたタイソンを右クロスで強烈なダメージを与えホリフィールドがTKO勝ち。強打のタイソンに対して誰もなしえなかった接近戦を取り、見事に討ち取った試合。(50代)
皆がこんなに興奮した試合はないでしょう。あのタイソンと近距離で戦い、打ち勝ったホリフィールドの度胸に脱帽。この二人の打ち合うスピードはヘビー級じゃない。この最高の盛り上がりがあっただけに、リマッチでの失望はひどいものでしたけど……。(30代)
ファンから期待されながら、様々な事情で引き延ばされてきた両者の激突が、長年の時を経てついに実現! まさに瞬きするのが勿体無いほど最初から最後まで息を飲む展開。最後は見事なKOで決着がついた事によってさらに試合の良さを引き立たせた。(20代)
<4位> シュガー・レイ・レナード×マービン・ハグラー (12回判定/1987年4月6日)
絶対にレナードが勝てないと信じて見ていたが、3年のブランクをものともしない軽やかな動き。9Rにコーナーに追い込まれ、これはやばいと思った時に、まさかの真正面からの打ち合いを選択したレナードの勇気。あのラウンドは今見ても鳥肌が立つ。(40代)
'80年代中量級の最高カードだったと思っています。ハグラーの突進力を、レナードが技巧で凌いでみせた名勝負でした。右腕をグルグル回して、ハグラーのボディに打ち込んだ、レナードの右ストレートは、最高にかっこ良かったです。(40代)
最終ラウンド、グラブを振ってアピールするレナードに、武骨なハグラーがアピールを返すシーンがお気に入りです。レナードの千手観音のような速射砲も凄かったです。(40代)