自転車ツーキニストのTOKYOルート24BACK NUMBER
3・11以降の初心者ツーキニストへ。
通勤を娯楽に変える特別TIPS。
text by
疋田智Satoshi Hikita
photograph bySatoshi Hikita
posted2011/05/21 08:00
最近では通勤電車内の公共広告にまで自転車通勤の勧めが!
あの日からというもの、自転車ツーキニストが増えた。
他都市に較べて、東京は特にそうだろう。3月11日夜、会社帰りの帰宅難民については、このコラムでも前々回に書いたとおり。今まで「変わらない」と信じていたものは、かくも脆いものだった。東京という街はあの日以来、交通のみならず都市としての意味合いすら変えてしまった。
それにしても、自宅から会社までの自転車通勤のことだ。あれから2カ月経つが、いまだに逆走自転車や、ケータイながら運転、無灯火など、相変わらず迷惑運転は多い。
本当に困ったことなんだが、もうこれはあらゆるところで書いてきたので(それなのに、なかなか定着しない。シクシク)ここであえては書かない。
短く言うなら、厳守すべきは以下の5カ条だけである。
●左側運転
●車道通行
●歩道では歩行者優先
●夜間ライト点灯
●飲酒運転厳禁
この程度は守っていただきたい。
頼むから。
とまあ、そうはいっても、自転車というものに対しての見方(実際に乗る人にとって)が変わってきたのも事実だろう。
エコで健康的で経済的。でも、それだけじゃない。
やむを得ず始めた自転車通勤だが……意外と楽しい!!
初心者も、そろそろ色々と気づいてきた頃ではあるまいか。やむを得ず始めた自転車通勤だったけど、おや? これは思いの外、いいのでは? 満員電車に乗らなくてもいいし、今の季節もあって、気分がさわやかだし、毎日が何だか新発見、新感覚だ。街が身近になった。適度に汗をかくのも気持ちがいい。なにより自転車に乗ることが楽しい。これはかなりアリなのでは? なんて思っている人も多いことと思う。
そうなのだ。一言でいうなら、自転車通勤は楽しい。
で、せっかく自転車通勤をするならば、そのポジティブな気持ちを維持しようではないか。
「震災が起きたから、我慢しなくちゃ」ではつまらない。そもそも、自転車というものは我慢して乗るモノじゃないし、実際に楽しいのだから。
ということで、今回はちょっと特別編で、自転車通勤を“楽しみ”にするための、ほんの少しのTIPSを。
道すがらにチェックしておくべきもの。
通勤経路の道すがら「あると便利」なチェックポイントがいくつかある。
まずはコンビニだろう。
夏場の飲料水、銀行のATM、バンドエイドなどの簡易救急道具、弁当、ほか、一応のものが何でも手に入る。
首都圏ならば、特にチェックしておかなくても「どこにでもある」状態だが、三大都市圏を離れた地方都市の場合などは、場所を一応把握しておくべきだろう。
次に自転車屋さんだ。